
心霊スポットに住んでいた知人(トモキ)がいます。
トモキはいわゆる路上生活者でした。
まだ若いですし、何よりトモキは比較的裕福な家庭の人なのに、ご両親とうまくいかずに家出したような状態でした。
私が「家に帰ったほうが良いと思うよ?」と言ってもトモキは「大丈夫だから」と意地をはって実家に帰ろうとはしませんでした。
でもしばらくしてトモキが実家に帰ったと噂で聞きました。
何か様子がおかしい。
そんな噂と一緒に・・・。
気にはなっていましたが、仕事の関係もあってなかなか会う機会はありませんでした。
でも共通の友人(カズト)がいるので、そのうちに会えるだろうと考えていたのです。
だけど、結局会うことはありませんでした。
トモキが亡くなってしまったからです。
家族のみで葬儀はおこなわれたようで、トモキが亡くなったのを知ったのは、三ヶ月以上経ってからでした。
勿論、驚きました。
まだ二十代です。
亡くなるには早すぎる死でしたから。
「事故だったの?」
私の問いにカズトは言いにくそうに言いました。
「自殺だった」と。
なんとなくそんな予感はありました。
トモキは気難しい性格でしたし、ご両親と喧嘩して、せっかく有名な大学に通っていたのに退学していたので。
「やっぱりご両親との関係が原因なのかね?」
なんとなく私が訊ねると、カズトは「信じてくれなくてもいいけど、あいつは呪われていたんだ」と、とんでもないことを言いだしました。
正直なところ、私は幽霊とか呪いだとかの話をまったく信じない人間です。
だからそのカズトの発言も、正直何かの勘違いだと思いました。
「・・・呪い? 呪われて死んだってこと?」
「いや、直接の死因は呪いではないと思う。でもきっと呪われていたんだ」
「さすがに呪いなんてないでしょ? きっと精神的に追い詰められていたから、自殺したんじゃないの?」
私がそう言うと、カズトは「いや、違うんだよ。俺も見てるから」と言いだしました。
何のことを言っているのか全然わからなかったので、勿論ききました。
「何を見たの?」と。
すると話してくれました・・・。
亡くなったトモキが地元の廃墟になっているホテルで寝泊まりしていた時期に、おかしなモノをたびたび目撃したのだと。
ちょうどその頃、カズトはYouTuberとして、廃墟などの動画を撮影していたので、不思議な動画を撮影してバズらせようと考えたそうです。
そこは地元で心霊スポットとしてちょっと有名な場所でした。
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