
長編
人間になりたい
匿名 2024年12月23日
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感じたんだ。
そこで終わったって僕は良かった。
この土地で、命を終わらせようと思いました。
でもダメなんだ 寂しくなっちゃって 悲しくなっちゃってさ 当たり前の普通を得られなくて悪いことした人だけが すごいいい目にあって人生を謳歌してる。
どれだけ抑え込んでも憎しみと苦しみが 私を苛むんです。
お腹はいつも空いていて表を大っぴらに歩くこともできなくて、それでも優しくしてくれる方々がたくさんいました。
でも優しくされればされるほど自分はそれにふさわしくないと苦しい思いをしました
お仕事のお話をくれる方がたくさんいました
中にはお家に住まないかと 建て増ししてくれるとまで言ってくれた方がいらっしゃいました
以前 ホテルでよくしてくださったその女性は私を母と思って良いんだよって僕に言ってくれた。
新しく 越してきたおじさんは僕にとっても優しくしてくれた。お仕事もさせてくれてご飯もくれて お話も聞いてくれた 風呂にも連れて行ってくれた
とってもとっても嬉しかったんだ。
白髪のおじいさんは僕の話をよく聞いてくれて お寿司を食べさせてくれたり楽しい話を教えてくれた
写真を撮ってくれた、釣りにも連れて行ってくれたんです。
本当に大事な人たち。僕の宝物。
でも僕はそんなことにふさわしい人間じゃない 汚くて醜くくて私がいることで大きな災いが降りかかる そんな 確信めいた予感に囚われていました。
だからまたその人達の前から消えました。
絶対に絶対に絶対に傷つけたくない。死ぬより怖いことだ。
ある日のこと ある話を聞きました 購入希望の方がやってくると、私の親戚がやってくると、自治会長が来ると。
私は 私は走って走って走って走って気づいたらお家の中で丸まって震えていました
そして出て行くことを決めました。
お世話になった方々のもとへ別れを告げ、去りました。
炭焼き のお手伝いで一生懸命やっていつかお金をまとめてあげるよ そう言ってくれてました。
僕がそんな状況にあることを知ってるのにお金をくれなかった。
それもまた 悲しかった。
それ以上に恥ずかしかった、だって僕はくれなかったなんて思ってしまったんだから。
歌を聞かせてくれたじゃないか、ご飯をくれたじゃないか。
こんな僕を 構ってくれた 優しくしてくれた それ以上は求めてはいけないと思って愛した土地を離れました。
行く先々 どこにも行けなくて死ぬ寸前まで追い込まれ
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- とにかく悲しい 寝る前に読むんじゃなかったけど良かったですこ
- 3人 守ってくれる人がいます。僕という共感性が高く善良な者、私という合理的な思考をもち決定を下す者、俺という感情的な側面のある者。そうして 入れ替わり立ち代わりを通して演じて生きてきました。だからもうどれが取れて何が何かも混ざり合ってわからない みんな僕たちだから黄色い鬼
- 主語が私だったり僕だったり、訳ワカラん。 AIかなんか使って書いてない?なまや
- 途中までしか読んでないけど、なんかよくワカランかったあー