
長編
人間になりたい
匿名 2024年12月23日
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おかげで 立場が悪くなることはなく、なのに彼はなんてことのない顔でよくやったね。君はホテルマンだよ。
そう 優しく語りかけてくれました。
僕は本当に嬉しかった。
僕はよく お手洗いで泣いたりして生きてきました。
だからそこが綺麗であることとか心を守る場所って知ってるから、毎日毎日綺麗にしていました。
ありがとう、ありがとう。こんなことしかできないけど役に立てたらいいな。
最初は湿っぽくて汚れていて寂しくて怖い場所だったけど、綺麗になっていい香りのする場所になりました。
僕は嬉しかった。みんなも喜んでくれた。それが とてもありがたかった。
さて、繁忙期が過ぎれば契約更新があります。
駐車場の受付の仕事はお客さんの量が減りますからなくなるそうでした。
次の仕事は厨房のお手伝いだそうです。
失望されることを恐れて、私は、何を口にしたのかも分からず、やめる選択を伝えました。
これ以上言えば どうしようもないことが分かっている,また同じようなことが起きてしまう,
だから ただ黙って消えました。
行く場所がないのは当然ですね、だから 山の中にあるおばあちゃんが所有していた私と一緒に暮らすと言っていた伊豆の別荘に行き暮らしました。
とても良くしてくださったホテルの方がたくさんいて、私に 食べ物やお金までくださって送ってくださいました,
でも そこは本当は住んじゃいけないらしくて、でも 行き場がなくて、そこに住むことに決めました。
本当は閉まってるはずの扉が、一つだけ空いていて、そこから入りました。
中は 整頓されていて 人が住める環境でした。
そこの自治会の会長さんは、通ってない 水道費に、何十年と放置されてきた場所の会費に一千万要求したそうです。
だから預けて売れるのを待つと、私は住んでいけないと。そうおっしゃっていました。
他の皆さんはそれがあんまりだと理解していたから 私がいることを見逃してくださっていました。
電気ガス水道もなく 空き家に等しい あの家で私は暮らし始めました。
静かに穏やかに生きたかった。
そこでの生活は私の求める全てがありました 。
朝起きて 何も起きないこと 苦しい思いをさせてくる人間がいないこと 何かに拘束されるということがないこと 自由で穏やかで、生の実感を感じていました。
何よりおばあちゃんがそばにいるような気がしてあの人の思い出の場所で生きていることで暖かく
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- とにかく悲しい 寝る前に読むんじゃなかったけど良かったですこ
- 3人 守ってくれる人がいます。僕という共感性が高く善良な者、私という合理的な思考をもち決定を下す者、俺という感情的な側面のある者。そうして 入れ替わり立ち代わりを通して演じて生きてきました。だからもうどれが取れて何が何かも混ざり合ってわからない みんな僕たちだから黄色い鬼
- 主語が私だったり僕だったり、訳ワカラん。 AIかなんか使って書いてない?なまや
- 途中までしか読んでないけど、なんかよくワカランかったあー