
(「2人の真実」の続き)
・・・
大村は高速を飛ばして、静岡に戻って行く。
途中、サービスエリアで休憩をした。
桜子がトイレから戻ってくると、匠が大村と何か話していてそのあと大村が携帯で電話をかけているのが見えた。
仕事の連絡かなとも思ったが、なぜか桜子から隠れて話しているようにも見えた。
桜子はどうしたんだろうと少し不安になった。
そして匠と大村が車に戻ってきて、何事もなかったかのように車を発進させた。
車はどこかに急ぐように高速道路を飛ばしていた。
そしてインターを下りて、桜子の家の近くに行くかと思っていたら車はどんどん山の方に進んでいた。
「どこに行くの?」
「ペンションに戻ります。じきに帰れますから心配しないでください。」
「どうして?帰してくれる約束でしょ!」
すると匠は睨むように桜子を見た。
「黙って従ってください。」
そしてあのペンションに戻ってきた。
空は今にも雨が降りそうなくらい曇っていて、桜子の不安な気持ちを象徴するようでもあった。
そしてペンションに入ると、匠は
「桜子さん、ペンションの中では自由にしていいですが、僕がいいと言った用事以外ではこのペンションから出ないでください。」
桜子は一層不安になり
「私をどうするつもりなの?」
「桜子さん、僕たちをこれ以上困らせないでください。僕も混乱しているんです!」
いつも冷静な匠が感情的になっているのが感じられる桜子だった。
桜子はペンションでの自分の部屋に戻ると
「私は匠の妹。匠はそれでも私を必要としている。ということは、匠は無理矢理にでも!」
桜子はその瞬間、匠への気持ちは恐怖しかなくなっていた。
首には忌まわしいチョーカーがずっとはめられていて、どうしても外すことはできなかった。匠なら何が何でもやりかねない。
それからしばらく時間を潰したあと、桜子は隙をみて逃げ出した。
やはりこんなの間違っている。
ペンションの敷地から出て、このまま道路で助けを求めれば逃げられる! そう思いながら桜子は走り続けていた。
公道の道路までの坂道を半分ほど進んだ頃、後ろから猛スピードで走ってくる匠に気づいた。
慌てて逃げる桜子だったが、匠はどこまでも追いかけてきた。
そして力尽きて走る速度が落ちてくると同時に匠に捕えられた。
「離して!」
「やっぱり逃げましたね、桜子さん!」
「当たり前でしょ!これ以上あそこにはいられない!」
「あなたに拒否はできません!痛い目に遭いたくないなら僕に従ってください!」
後日談:
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