
私は高校生になった今でも、あの冬の夜のことが忘れられません。
それは私がまだ中学生の頃の話です。
私たち家族は毎年冬休みに温泉旅館に行くのが習慣でした。特にお気に入りの場所があり、そこでの思い出はどれも楽しいものでした。
ある年、私たちはその旅館に宿泊しました。料理も温かく、部屋も広々としていて、特に冬の寒さに包まれた景色が美しかったことを覚えています。
夜、布団に入ったものの、どうしても寝付けず、母の布団に入りたいと思いましたが、弟が先に寝ていたので、「お父さん、寝れないから一緒に寝よう」と言って、父と一緒に寝ることにしました。その時、突然女性の高笑い「キャハハハハハハハ!」と、男性の叫び声「ギャアアアアアアア!」が聞こえてきました。私と父は顔を見合わせ、恐怖に包まれながら布団を被って眠りにつきました。
翌朝、旅館をチェックアウトする際、私は家族に「昨夜、女の人の笑い声と男の人の叫び声を聞こえたよね?」と話しました。父は「確かに聞こえた」と認めたものの、母は半信半疑でした。「本当に怖かったね」と言いながらも、弟はただ無言でした。
時が経ち、私が高校生になった頃、あるホラー番組を見ていると、父が「何か怖い経験したことある?」と尋ねてきました。母は「昔、金縛りにあったことがある」と言い、弟は「特に何もない」とつまらなそうに返しました。私もその時の話をすることにしました。「冬の旅行中に、女の人の笑い声と男の人の叫び声を聞いたんだ」と言うと、父は「それはいつの話だ?」と尋ねてきました。
私は「中学生の時だよ」と答えると、父は「お前が中学生の時は、冬休みに旅行なんて行ってない。記憶が違っているんじゃないか?」と指摘しました。
私はその時、確かに冬の寒い中、薄い服を着ていた記憶が残っているのに驚きました。それに、当時の私は必ずお土産を買う習慣がありました。旅館で買ったお土産は、青と紫のグラデーションが美しいブレスレットでした。銀のチャームに青と紫の石がついていて、私はそれがとても気に入っていました。
しかし、そのブレスレットが見つからないことに気付きました。私は最後に電気スタンドの脇に置いたはずなのに、どこにも見当たりません。結局、父の言う通り、私の記憶が嘘だったのかもしれないと思いました。
でも、あの時、温泉旅館で転んだ時の傷が今も残っているのを思い出すと、やはりあの夜の出来事は決して夢ではなかったと確信しています。
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