
中学二年生の冬、友人の誘いで廃校を利用したサバイバルキャンプに参加した。体育館に寝泊まりし、日中は様々な体験をしたが、夜になると寒さが厳しく、あまり外に出たくなかった。
キャンプの3日目、引率の教師が「最後の夜は星空の下で焚き火を囲もう」と言い出した。しかし、廃校の周囲には誰も住んでいないため、暗闇の中での移動には抵抗があった。特に、廃校の裏手には古い墓地があり、そこを通る必要があったからだ。
その夜、皆で集まって焚き火を囲むことになった。体育館から墓地を通り抜け、林を抜けると、星が瞬く開けた場所に出る予定だった。寒さが身に染みる中、暗い道を進むと、急に胸の奥が重くなり、吐き気がした。友人たちは心配してくれたが、焚き火の温もりを感じたくて無理をして進んだ。
墓地を抜け、林の奥へ入ると、急に視界が開けた。だが、そこで気味悪いことが起きた。友人の一人が突然立ち止まり、視線を何かに固定したまま動かなくなったのだ。周りが声をかけても反応せず、まるで別の世界にいるかのようだった。急いで彼を呼び戻すと、彼は我に返り、何が起こったのか全く覚えていないと言った。
恐怖を感じた私たちは、急いで体育館に戻ることにした。焚き火の温もりを逃してしまったが、恐怖に勝るものはなかった。体育館の中で皆で寄り添いながら眠りについたが、彼が見ていたものは何だったのか、今でも想像がつかない。
翌日、廃校を出る前に再度墓地を見に行った。昼間の光の中で見ると、ただの古い墓地に見えたが、夜の恐怖が心に残っていた。友人もそれについて話し合ったが、結局誰も夜に何が起こったのか確かめる勇気はなかった。
その後、私たちはそのキャンプを終えて帰ることになったが、あの夜の出来事を思い返すたびに、仲間が見ていたものに対する恐怖が胸を締め付けた。あの夜、もし一人で墓地にいたら、どんな運命が待っていたのだろうかと思うと、今でも背筋が凍る。
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