
数年前、友人のCさんから聞いた体験談だ。
当時Cさんは、大学のサークルで知り合ったDくんという同級生と付き合っていた。
Dくんは明るく、いつも周りを楽しませてくれるお調子者だった。
そんなDくんには、理解しがたい趣味があった。実は彼、オカルトに夢中だったのだ。
怪談や都市伝説を集めるだけでなく、実際にその場所を訪れることが好きだった。特に「自殺の名所」や「事件の現場」といった、実際に人が亡くなった場所に行くことに魅力を感じるタイプだった。
Cさんはその肝試しに誘われていたが、怖い話が苦手な彼女は、そんなことはやめておくようにと注意していた。彼女はDくんの報告を聞くだけで、特に興味を持つことはなかった。
しかし、ある日Dくんがこう言った。
「実はさ、隣町にすごい呪われた病院があるらしいんだ。」
「え、本当に?またオカルトの話?」
Cさんが興味本位で尋ねると、Dくんは嬉しそうに頷いた。
「そうそう。なんでも、その病院に入った人は必ず呪われるって言われてるんだ。行きたいんだけど、場所が分からないんだよね。」
「それって、ただの噂じゃない?」
「いや、実際に行った友達が入ったまま帰ってこなかったらしいよ。」
「そんなの信じられない。」
その時は、笑い話で終わった。しかし、Dくんはその病院を、ずっと隠れて探しているようだった。
その会話から一か月後、Cさんは突然、Dくんと連絡が取れなくなった。電話もLINEも未読のままで、学校にも来ない。共通の友人からも「Dくん、どうしたんだ?」と聞かれるが、Cさんには全く分からなかった。
心配になったCさんは、警察に通報するか、実家に連絡すべきか悩んでいた。すると、ある日Dくんが戻ってきた。
彼は痩せこけ、目の下にはクマができている。何を聞いても「うん」としか返事をしない。
Cさんは心配で仕方なかったが、怪我もなく無事に帰ってきたことに安堵した。
それから半月後、Dくんは少しずつ元気を取り戻していった。ある日、彼からドライブに誘われた。
ドライブはよくしていたし、Cさんも特に疑問を持たなかった。しかし、Dくんの様子がまだ不安だったため、少し心配になった。けれども、近場の公園に行くならいいかなと思い、了承した。
車が走り出し、しばらくするとCさんは、方向が違うことに気づいた。周りは住宅街になっている。
「Dくん、ここはどこ?」
その時、Dくんが突然言った。
「青い屋根の病院って知ってる?」
後日談:
後日談はまだありません。
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