新着 短編
新静岡駅周辺で初の記念撮影

(「駿府城のお堀の前で二つの告白」の続き)
・・
たった今、交際をはじめた高校2年生の桜子と博正。
そのあと、桜子と博正は新静岡駅近くの商業施設のゲームセンターに向かっていた。
2人の交際記念にプリクラを撮るためだった。
エスカレーターを上りながら
「どこに行くの?山倉さん。」
「ねえ、苗字で呼ぶのやめて。私のことは『桜子』って呼んでほしいな。」
「呼び捨てでいいんだよね。」
「当たり前じゃん。私も『博正』って呼んでいいよね。」
「うん。」
そのゲームセンターのプリクラのコーナーへ。
2人で並ぶとやはり可愛すぎる桜子の姿に、博正は少し申し訳なく感じるくらいだった。
撮った写真にデコレーションしていく2人。
博正も慣れないながらも、メッセージや飾り付けをしていく。
そして出来上がったプリクラを半分で切り、それぞれが同じものを手にする。
完成したプリクラには2人の満面の笑顔や
「6/11 博正⭐︎桜子」「ずっと、一緒だよ!」
などと書かれていた。
この後も長く続く2人の関係であったが、このプリクラは2人で初めて写真を撮った文字通り記念の1枚だった。
そのあと2人はエスカレーターを下りていくが、距離も近くまさにカップルだった。
そして新静岡駅の改札まで見送る博正。
「じゃあ、またね。」
「うん。月曜日に学校でね。」
2人は軽く抱き合ったあと、桜子はICカードを改札にタッチして駅の中に入って行ったが、桜子は博正の方を向いて笑顔で手を振った。
博正も桜子が電車に乗って見えなくなるまで、ずっと見送っていた。
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