
ある冬の夕暮れ、俺は友人とショッピングモールを歩いていた。楽しい会話を交わしながら、何気ない時間が流れていた。その時、目の前に突如として現れたのは、見知らぬ初老の男だった。
「おい、若造!」
男の声は、まるで冷たい風のように不気味だった。俺は思わず立ち止まり、友人と顔を見合わせた。男は俺の腕を掴み、強い力で引き寄せてきた。その瞬間、冷たい痛みが走った。この男には何かがある。そう直感した。
「てめえ、許さねえ!」
男は叫びながら、近くにあったナイフを取り出した。俺は心臓が早鐘のように打ち鳴らすのを感じた。友人がすぐに男を押さえ込み、周囲の人々が驚いた様子で見ている。
俺はただ「助けて!」と叫んでいた。
幸運にも、通りかかった大柄な男性が男を抑え込み、警官が現れた。男は「こいつが俺の息子を殺した!」と叫び続けた。俺は混乱の中で、ただ無実を訴えた。
警官は俺を取り調べるために、少し離れた場所へ案内した。友人は心配そうに後を追ってきた。警官に状況を説明していると、男の異常性が明らかになっていった。彼は数年前に息子を亡くし、その影響で精神的に不安定になっていたのだ。
数日後、再び警官から呼び出された。男の家族が謝罪に訪れ、被害届を取り下げてほしいと頼まれた。男の境遇を聞くうちに、俺は少し心が痛んだ。しかし、俺には関係ない。何もしていないのに、何故俺が罪を被らなければならないのか。
それから数日後、俺は大学への通学路で不安な視線を感じるようになった。何かが迫ってくるような予感。すると、ある日、電車の中でその視線の正体を見つけてしまった。あの初老の男が、能面のような表情で俺をじっと見つめていた。
俺は慌てて降りる駅へと駆け込み、路地裏に逃げ込んだ。男も後を追ってきていた。何が起こるか分からない恐怖が俺を襲った。警官に連絡し、男がつけてきていることを訴えた。
その後、男は逮捕されたが、警察は俺を守ることができないと言った。もし何かあれば、動くしかないのだ。俺は引っ越しを決意した。男の家族が費用を負担してくれると言ってくれたので、安心した。
引っ越しを終えた後、ようやく平穏な生活が戻ってきたと思った矢先、再び男が現れた。「みつけたぞおおおおおお!」と叫びながら、ナイフを振りかざしていた。
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