般若になった母方祖父と祖父に良く似た古い時代の着物を着た人達や百姓さんの姿をして武器を手にした方々に取り囲まれボロボロの悪魔のような姿の小人の集団。 気が付くと周りは明るい雰囲気の優しい光の中にいました。 「このエテコウは私が地獄に叩き落とすから安心してね。…後で分かると思うけど、栞は霊感が強い子で色々集まり安いから気を付けなさい。インターネットやテレビや雑誌からでも影響をされやすいから気を付けてね。特に、インターネットはおふざけの一種やジョーク混じりの怪談が沢山あって一緒に見ていて面白いけど、中には本当に危険なモノがあるからね。ま…可愛い妹に手を出す輩は人間だろうが死人だろうが私が許さないから安心しなさい。でも、気を付けるんだよ⁉」 …その時はまだ母の過去について聞いておらず知らなかったがその女性は私のもう一人の姉でした。 後に、母が一番上の姉の前に妊娠初期で流れてしまった子供がいることを教えてくれました。 「世の中には色んな形で魔物がいる。そいつ等は人間の良くない感情が大好物何だ。作り話でも人間の恐怖心が感情を持つ生き物になり化け物になる。中にはそういう輩もいるから気を付けなさい。特に、お前さんは血を引いているからな。でも、決して悪いことだけじゃない。お前さんは霊感が強い娘で良くないもんも見えてしまったり気が付いてしまったり勘づいてしまったり乗っかられやすいが、念が強いからそれが強力な御守りになる。心を強く清らかに持ちなさい。」 杖をついて紋付き袴姿で白髪髭を少し伸ばした穏やかな笑顔の母方祖父とそっくりのおじいさんに言われました。 母方のご先祖様と父方ご先祖様の連合軍のお陰で助かった私は目が覚めました。 猿夢はもしかしたら…馬鹿には出来ないかもしれませんね。