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長編

2度目に霊を見た時の話

ひろ 3日前
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って暗かったのでよく見えません。 「ん? 誰もいないけど」 トラックを振り向いていた友人が言いました。 「あそこだよほら。暗いけど見えるでしょ?ほら、今トラックのカーブの所。こっちに向かって走ってきてるでしょ」 「やめろよー。誰もいないじゃん。怖がらせようとしてんだろー」 友人らの反応は私を困惑させました。 いや、そこにいるでしょ。ほら、こっちに来てるじゃないか。 トラックと私たちの距離が一番近づくところにそのランナーは差し掛かろうとしていました。 そこで私はハッと気が付いたのです。 足音がしない。 ゾゾッと鳥肌が立ったのをよく覚えています。 そしてそのランナーはトラックのカーブを曲がり終え、私たちとトラックの距離が最も近づく直線に入ってきました。 距離にして10メートルといったところでしょうか。 ハッキリと見えたのです。 そのランナーは、下半身だけだったのです。 白い短パンから伸びた白い脚。靴は履いていませんでした。上半身は全くない。本当に腰から下だけが走っていたのです。 「!!!!!」 私は一目散に駆け出しました。 友人たちは驚いて、訳も分からず悲鳴を上げながら私について駆け出しました。 決して振り返らずにフェンスの破れ目まで一心不乱に走り続け、グラウンドから出て自転車を全速力で漕いで、近くの小さな商店街の広場まで逃げました。 友人らも後から後からやってきて、「どうしたんだよ!」「何か見えたのか?」と矢継ぎ早に聞いてきます。 しかしこの時の私はまだ子供でしたし、とにかく怖くて怖くて、とても今見た物を口にすることなどできませんでした。 すると広場の端から一人のおじいさんが杖をつきながらこちらに向かって歩いてきました。 紳士な身なりの老人で、にこやかにほほ笑みながらやって来ます。 (ああ、叱られちゃうかな) と思っていると、すぐそこまで来てすうっと突然消えたのです。 小6の私にはもう限界でした。 半泣きになりながら「もう帰る」とひたすら連呼し、中でも一番家が近かった友人に家の前までついて来てもらい、何とか帰宅しました。 親に今見たことを全部話しましたが、まともにとりあってもらえなかったのを覚えています。 あまりにも怖かったので、お風呂に入るときも洗面所にいてもらい、寝る時もこの日は横にいてもらったのも覚えています。 これが、私が人生で2度目に霊を見た時の話です

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