
長編
目の前で……
匿名 3日前
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この話は、私が10代の頃の話です(長文です)
夜に知人とドライブをしていました
某港で停車をして海をみていました、車は港の角付近に停車してあって、すぐそこは海がひろがっています。車の中で、知人は運転手にもかかわらず缶ビールを飲んでいて
私は、何だか、話すこともなく、つまんないな・・・なんて思ってました
20分ほど沈黙していて、とにかく海をみていました
真っ暗な海を見ていると、なんだか吸い込まれていきそうな感じに思えていました
ホントにつまらなくなったので、知人に「帰るから家まで送って」と、言いました
知人は無言で、車のエンジンをかけました、そしてライトを点けました
すると
目の前をスーーと車が横切りました
そして、ブレーキも踏まずに コトンと、落ちた・・
落ちた~~~~~???Σ(゚Д゚)ノノ
私「ねぇ・・・今・・海に車が落ちなかった??」
知「・・・うん」
私「あ~~~~~」と言いながら車を急いでおりました
それから、海にかけよってみました
車はプカプカと浮いていました確かに「白い乗用車」でした
私は「早く車から出てくださーい!!」って叫びました
運転席には、男性の後頭部がみえていて、こっちを見ていません
私「早く出て下さ~~い、はやく~~!!」と叫びました
すると、全然こっちのほうを向かずに、その男性は冷静??に、車の窓をしめはじめました・・・車は、まだプカプカ浮いてます
私「は???」
訳もわからずパニックです!
私「K(知人)、およげる??何とかしようよ!!」
知「誰か助けを呼んでくるー!」と言い暗がりの中に走って消えていきました
私は、どうしていいのかわからずパニックしてました
「おりてーおりてー」と叫びながら、気が付いたら自分は防波堤のテトラポットの上におりてました
目の前で、ゆっくりと車が沈んでいきます・・・
私は、もう間に合わない!!飛び込もう!!と思い海に飛び込もうとした瞬間
ガシっ!!
襟首あたりをつかまれました
ふりかえると知人が、私をつかんでました
知「行かないでくれ!」
私「え!ねえ、もうヤバいよ助けてあげてよ、もう沈んじゃうよ」
知「すまん、酔っていて無理だ・・・すまん・・・」
私「じゃあ、私が行く!!はなして!!」
知人は泣き出して、私をつかんで離しません
知「頼む~~行かないでくれ~~許してくれ~~」っ
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chat_bubble コメント(3件)
- 自殺なら救えなくてよかったよ この世の地獄に縛り付けずにたか
- 犯罪者にならなくて良かったな。ひろきん
- 目の前の救えるかもしれない命を救えないのは悔しいし悲しいですよね。たくまん