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長編
先生の話
匿名
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先生の話

匿名
2019年2月25日
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小学校低学年の時の担任の先生はクラスのみんなと仲が良く、昼休みになると一緒にサッカーをしたり鬼ごっこをしたりしていた。

私は放課後児童会に入っていた、それは仕事の関係で家に親がいない子供を延滞して預かってくれるところで、先生とは色んな話をしたり、お絵描きしたり、積み木で遊んだりもした。この話はその時に聞いた話だ。

先生がまだ大学生の頃、先生の友達と一緒に登山に出かけた。その山は標高もかなり高く、行方不明者も多く出ており、かなり重装備で行かなければいけない危険な山だった。

時期は冬、登り始めは快調だったのだが、かなり登ってきたところで突然の吹雪に合い、一旦、山小屋に避難することにしたそうだ。

その山小屋はあまり管理が行き届いておらず、時折、小さな隙間から冷たい空気が流れ込んだ。

その山小屋には先生と友達の他に入口付近の壁で三角座りをしている女性が一人だけだった。

先生は小声で友達とこう話したそうだ。

「あの女の人、若いように見えるけどもしかしたら幽霊じゃないかな。」

友達は、

「じゃあ声掛けてみるしかないじゃん。」

そう言って、友達がその女の人に声をかけた。すると女の人は小さい声で返事をし、少し頷くだけ。でも、至って普通の女性で幽霊でもなかった。

先生と友達と女性はそこで夜を越すことになった。女性は自分の食料を食べているようだったので、友達と二人で暖炉を囲み食事をとり、すぐに睡眠に入った。

朝起きると、女性は寝ていたので一応声をかけ、体調を確認した。もし低体温症にでもなっていたら生命が危険だからだ。

そして先生と友達は山小屋を後にした。まる一日かかって山頂まで辿り着いた。山頂で夜を越すことになれば命に関わる寒さだったので、あの山小屋を目指したが、もう日が暮れるので山頂から少し降りたところでテントを張って夜を越した。

早朝、目を覚ますと、その日は天気が悪く、ラジオの天気予報ではもうすぐ吹雪になる予報だった。一気に下山するのは危険だと判断したため、とりあえず山小屋を目指すことにした。そこならテントよりかは暖をとることができる。

しばらく下山し、山小屋についた。山小屋には誰もおらず、暖をとり、歌を唄った。すると、そこへ人が入ってきた、それは2日前から山小屋に居た女性だった。

その時から先生と友達は女性のことを怪しく思っていたらしい。

入ってくると直ぐに、その女性は入口付近で三角座りをした。友達が温めておいた飲み物を差し出すと、少し笑顔で受け取ってくれた。

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