
これは私が高校に転校してきた時に、地元の友人から聞いた話です。彼の住んでいた町には、海辺にある廃墟の遊園地があり、そこは数年前から異常な噂が立っていました。
彼曰く、
「遊園地の周辺は、昼夜問わず『親同伴でも近づくな』と警告されたんだ」
「地元のボランティア団体がパトロールを行って、時折見回りをしてたんだよ」
「夜になると、誰も近づかなくなって、近隣のカフェすら閉店に追い込まれた」
「不良たちも、遊び場からは外されていたし」
「見知らぬ人たちが、そこに集まっては怪しげな物を売りさばいていた」
「一時、期間限定の営業をしていたカフェも、治安が回復するまで閉店していた」
と、悪名高い伝説が語り継がれていました。
その原因となった人物に、彼は遊園地近くの交番で出会ったそうです。
彼が友達と一緒に遊園地に行った際、ふとしたことから交番に立ち寄り、そこでの会話を教えてくれました。彼はその日、友人と遊園地を訪れた帰りに財布を落とし、交番に訪れたのです。
転校生「すみません、財布を失くしてしまったんです」
警官1「………(クッチャクッチャクッチャクッチャ)」(弁当を食べている音)
転校生「財布は○○のデザインで、中身は~円ほど入ってました」
警官1「………(クッチャクッチャクッチャクッチャ)」
転校生「…あの?」
警官1「(クッチャクッチャ)…で?どうして欲しいの?」
転校生「え?いや、だからここに届いてないかと…」
警官1「いやいや、警察は落し物係じゃないの。自分で探しなよ」
転校生「…はあ!?落し物は警察の仕事じゃ…」
警官1「はいはい、君はお仕事の邪魔をしてるから帰った方がいいよ。落としたのは君の責任だから」
言葉の端々に冷笑を感じながら、彼は強い嫌悪感を覚えたそうです。
その時、警官2が奥から出てきました。彼は完全に酔っ払っており、片手にお茶のペットボトルを持って、フラフラと入口まで歩いてきて、外を眺めていました。
警官2はお茶を口に含み、無神経にも「ブーッ!!」と歩道に向かって吐き出しました。その先には若い女性がいて、悲鳴を上げて避けていました。
警官1と2は、その様子を見て笑い合っていました。明らかに故意の行動だったのです。
転校生は呆れ果て、「もういい、君たちに聞いた私がバカだった」と言い捨て、交番を後にしました。
交番を出た彼は数メートル歩いたところで、誰かが投げた缶が横を掠めて落ちました。それは酒の缶でした。
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