
長編
口に出せない…
えい 3日前
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当に喜んでいました。自分が撮った写真に あんなモノが写り込んだから 気が気じゃなかったと…。
しかし…あれは あの指は……。
分かっていたんです。でも…良い方へ考えを持っていれば 或いは…勝つのでは無いかと…。
邪念を漂わせていた あの指をどうにかして 祓えないかと 色々と試してみたものの 状況は変わらず…。
元気に走り回っていたマーの姿を何枚も何枚も撮りスマホの中に保存しました。
友人もそんな私の姿を見ていて 察したのかも知れません。
もう……どうしようも無いのだと………。
その指の主は そんな私の心中を見透かした様に思えました。
最後の最期に撮れた。とても凛々しい顔のマー。
その首に掛かる白く細長くとても禍々しい 一本の刃。
私が最後に撮った写真。
翌日……あんなに元気だったマーは虹の橋へ旅立ちました。
その悲しみも癒えぬまま……。
まるで 嘲笑うかの様に 撮られた写真。
それは 知人が仲の良い友達2人と3人で K県に旅行に行った時に ある有名な寺院の中にある とある建物の前で 通りがかった人に 撮って貰った写真。
3人並んだ 左端の子の身長が少し高めで 不自然に曲げられた首…。
そして……青白く不気味に光る指と鋭い刃。
それはマーの時に写り込んだモノと同じモノでした。
不安になりながら 旅行から帰って直ぐ 私の元へ来た 知人と青ざめ引きつった顔の2人と会う事になりました。
しきりに 写真に写り込んだモノは何か?という質問攻めに 掛ける言葉は見付かりませんでした。
尚も食い下がる彼女達に 私が告げる事が出来たのは 唯一 良くないモノだけでした。
知人は先のマーの事を知っていたので 私に目配せし 私は軽く頷きました。
何とか出来ないか?と問う彼女達に やれるだけの事はやってみます。とだけ答え その日 知人以外の彼女達は 家に帰しました。
知人は 神妙な顔をして 私に一言…。
知 「死に神的なもの?」
私 「そうだね。今の私では力不足だね…。」
知 「なんとか成らないの?」
私 「う…ん。仕方無い…呼びたく無いけど…あのバカに連絡してみるか…。」
知 「バカ? 誰 ?」
私 「私がバカって言うのは 一人しかいないよ。」
知 「紫光さん?」
私 「バカで分かるって…あんたも凄いね。」
知 「大丈
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- まーくん…とも
- 紫雲さん、おかえりなさいませ。 本当にお待ち致しておりました。 相変わらず…壮絶ですね…。凄い力ですね。マーくん…残念でした。私も犬2匹と猫1匹を飼っているので お気持ちお察し致します。マーくん、まだ寿命じゃないのに…。ずっと側にいたんですね。K
- おかえりなさい。待ってました。お元気そうで安心しました。あい
- マーくんが守ってくれたのかもしれませんね。 御無事で何よりでした。お母たん