
長編
私が霊を信じるようになったわけ
ボク 3日前
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するとKが
「Tはな、ごっつ霊感あるねん。この怖場の寮は俺らも前からよく来てはいるもののお前らと一緒であのロープをまたいで中に入ることができひん。結局いつも霊感無い者同士でキャッキャ騒いでお開きになる。でも霊感あるTに見てもらったら何か変わるかも知れへんやん。実は雰囲気だけでまったく霊がおらんくてただの廃墟かもしれん。もしそうなら俺らの基地にしよう!」と。
いま思えばここで止めておきべきだった…
でも私達はこの真相を突き止めたいという好奇心にかられ、Tを呼ぶことに賛成し、一度大通りに戻りTの到着を待った。
30分ほど経ってからTは俺らのもとに歩いてやってきた。
てっきり俺は自分達と同じような人種?だと思っていたが、
実際のTはロン毛で華奢の、良くいえば女の子みたい。悪くいえば典型的な引きこもりのような容姿だった。
「こんばんわー!こんな時間にKから電話あってびっくりしたわ!みんなも久しぶり!ほんで面白いことってなに?どうしたん?」
恐らくKはTにことの詳細を伝えていなかったのだろう。
そしてKがTに言った。
「なぁT。たしかお前霊感あったよな?」
「霊感?あるよ?てかKは俺に霊感あること知らなかったっけ?」
「いや、知ってるけど確認しただけ。霊感ありすぎて人と霊を間違えるからってバイクの免許取らないって聞いたけどマジなん?」とKは笑っていた。
それを聞いたTも
「そやねん。バイクやったらスピード出てるやろ?俺あのスピード感で霊と人の区別つける自信なかってん」とケタケタ笑っていた。
それを聞いた私は単純にすげーっと感心した。
そして
「T…くんはさ、そんなはっきりと霊が見えるの?」と聞いてみた。
するとTは
「見えるよ。Rくん(私)やっけ?自分シックスセンスって映画見たことある?」
私「あー、あのホラーのやつ?一回見たなあ。なんで?」
T「簡単にいえばあんな感じ。あんな風に見えてる。事故で亡くなった人とかは怪我してるで。あの作品は霊感ある人が作ってる気するわぁ」
とTは一人でウンウンと納得していた。
そこでKが
「まぁ話の流れのまんまやねんけどさ、今日はTに霊がいるかどうかの調査手伝ってほしいねん!」
とTに言った。
私はてっきり、遊び半分でなんたらと断られると思っていたが
Tは「えーで!おもしろそうやな!ほんでどこいくん?」と案外乗り気であ
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