
ああ、すみません。私、ちょっと風邪気味で……。うるさかったですか? それなら良かったですけど。
実は、ちょっと不思議な話があるんです。あ、長くなりますけど、聞いてもらえます?
これ、私の親戚のDさんの話なんです。彼は本当に変わった人で、特に昆虫に興味があったわけではなかったんですけど、ある時から廃品置き場に通い始めたんです。
私が子供の頃、Dさんは何度も廃品置き場で見つけた面白い物の話をしてくれました。それは、古いおもちゃや壊れた家電だったりと、子供心にはとても面白いものでした。
ですが、最近のDさんの話には何か違和感があって、廃品置き場に行くたびに何かを見つけたと興奮気味に話すんです。その内容は、どんどん奇妙になっていくばかりでした。
ある日、Dさんが「見てきたよ、すごく面白い寄生虫の話がある」と言い始めた時、私は心の底から恐ろしい気持ちになりました。彼の話は、見えない何かに操られているようでした。
Dさんの話によると、その寄生虫は廃品置き場の廃材に寄生して、人間の脳を操ることができるというのです。それを聞いて私は、その寄生虫がDさんに取りついているのではないかと疑うようになりました。
それからというもの、Dさんはますます廃品置き場に通うようになり、私もその様子を見守ることにしました。彼の話が本当におかしくなっていく中で、私は恐怖を感じていました。
ある寒い夜、Dさんがまた廃品置き場に行くと言い出しました。私は心配でたまらず、こっそりついて行くことに決めました。廃品置き場は薄暗く、雪が積もった道を進むうちに、どこか不気味な雰囲気が漂ってきました。
Dさんはまるで何かに取りつかれているかのように、嬉しそうに廃材を掘り起こしていました。私が見つけたのは、あの忌まわしい音でした。ずるずる……という何かが動く音が、彼の背後から聞こえてきたのです。
その瞬間、私は恐怖に襲われました。Dさんが何に寄生されているのか、もう分からなくなっていたからです。私は慌ててその場を離れ、家に帰ることにしました。
数日後、Dさんは行方不明になりました。私はすぐに廃品置き場へ向かいました。そこには、もはや家のように大きくなった廃材が積まれていて、まるで生きているかのように感じました。
その時、あのずるずるという音が再び聞こえてきました。恐怖に駆られた私は、決して中に入ることができませんでした。そこで待つのは、次の犠牲者になることだけだと理解したからです。
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