でしょうか。 白く、細い。 足だけ見えます。動けない。 金縛りでしょうか。 いや、兄じゃない。 スカートのようなものがゆらゆらしています。女性だ。 それは私の顔を確認したいのでしょうか。 足をぐにゃっと曲げ、ボサボサしたカツラのような髪を指に絡ませ、 青白い、細く恐ろしい顔が私を眺めます。 だらーっと。 冷たい視線が感じられます。気持ちが悪い。本当にいやな金縛りだ… それは二ヒヒと笑い、赤い瞳をくるくるさせながら姿勢を戻しました。 こんなときに兄がいたら…。 もう引っ越します。 今決めました。イヤダイヤダこんな毎日。 ところで、私は金縛りのとき動けなかったのに、何故かスマホに文字が打ち込まれていたのですが、誰の仕業なのでしょう？ 兄なのでしょうかね。