
中編
黒い着物の・・・
匿名 2015年9月7日
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あれはT県F市であった28年前の話ナッシー。
高校2年のA君はB君と「○○神社は霊が出って話だよ!」と言う話を聞き、
軽い気持ちで行くことにしました。
2人は学校帰りに自転車で向かいました。
その○○神社は右に曲がるL字の先に、Y字に二股に分かれた真ん中に建てられています。
左側は畑、右側は民家か林だと思います。人通りは少ない場所です。
2人が向かう途中も、夕方で完全に日も落ちていないので、出ないだろうと話しながら自転車をこいで行き、
そして神社が見えるL字を曲がりました。
すると、二股で別れた真ん中に女性が立っでいます。「わっ!」出た。
黒い生地に赤い花と白い模様の入った着物を着た女性が、
顔は長い髪の毛で見えません。足があります。
でも少し薄い感じです。半透明の様な。人間でないことは雰囲気でも分かりました。
「やばい、やばい、見るな見るな!」
2人は一瞬で怖くなり、その場から早く立ち去りたいのですが、
自転車を走らせているので、Uターンするにはスピードをゆるめ方向を変えなければなりません。
パニックに成りながら、左の道へ目をつむり「わーっわー」と叫びながらダッシュで走りました。
2人は人通りの多い道まで走り続け、落ち着こうと話しました。
「出たね、出たね」って「白じゃなくて、黒いのは本当ぽくなくて怖いね!」
「動いて無かったから良かったけど、向かって着たらやばかったね」など
気持ちを落ち着かせてから、帰宅しました。
次の日、あの後何も無かったことをお互い確認し合い、安心しました。
そして、昨日の出来事を仲の良い友達だけに話しました。
皆怖がり、行きたいという奴はいませんでした。C君を除いては。
C君はやんちゃを売りにしているタイプなので、血が騒いだのでしょう。迷惑な話です。
2人のうちB君は「絶対行かない!無理!」と拒否した為、
A君に案内してくれるよう、半ば強引にお願いされました。A君は押しに弱いタイプでした。
放課後行くことになり、今度は自転車ではなく徒歩で行くことにしました。
L字の手前になり、A君は怖くなりC君の腕につかまりました。結局C君も怖いらしく、A君の手をそのままにしました。
それと、後ろから若いカップルが歩いて来ていたので少し安心ではありましたが、
高校男子が腕を組んで歩いているの恥ずかし状態でした。でも怖さには勝てません。
2人はL字を右に曲がると、昨日黒い着物の女性が立っていた同じ場所、
高さ160cmの所に八角形の白い物体が浮いています。
ホワンとした状態で、淡い光を放つように、
「やばっ!なんだ!火の玉みたいなもの?」「きっとやばい奴だ!」
A君は目をつむり、八角形を見ないように少し早歩きで、二股の左側の道に進みます。
ちょうど右斜め前方3m付近まで来た時、目をつむっていた2人の顔の間を「ひゅ~」と風が吹きました。
驚いた2人はお互いをかき分ける様にダッシュしました。
100m位ダッシュし後ろを確認しようとした時、近づいて来る足音がしました。
「何が来るんだ、八角形か?黒い着物の女か?」
「何だ!」
A君は焦りながら見てみると、先ほど後ろから来ていたカップルでした。
安心していると、そのカップルは真剣な表情で「待って」と言って来ました。
「あれは白いの何?」
「あんたたち出る事知っていたの?」
「知ってたから、2人は怖がって歩いてたんでしょ?」
A君は2人は事情を話しました。カップルは驚いていました。
カップルは何度も通ったことのある道でしたが、今回が初めてのようです。
最後にカップルが「途中白いのが、2人の向かって通り抜けたけど、大丈夫?」と
やっぱり、顔をすり抜けた風は八角形だったようです。
八角形って何なんでしょう?
黒い着物 赤色が鮮やかでした。白い着物ではないので化け物かもしれません。
A君もC君も、この事は誰にも話しませんでした。
また誰かに連れて行けと言われるのが嫌だったのです。
「まだ何か出るのかなぁ?俺はその後、神社には近づかないようにしてる。もう二度と行きたくない・・・誰の頼みでも。」
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