
短編
心霊写真
匿名 2017年3月13日
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これから、私がある友人からきいた1人の女性の神主の話をします。その神主がつとめている神社では心霊写真のお祓いや人形の供養をおこなっています。その神主は心霊写真や人形をあずかり、話をきく役目を任されていました。そんなある日、神主のもとに大学生くらいの若い男性がやってきました。この男性をAさんとしましょう。Aさんは1枚の写真を神主に渡して言いました。「これは、大学のサークルの仲間とドライブをした時に撮った写真です。」神主は写真を見ました。
この神社にはよく、あるはずのないところに人の顔がうつった心霊写真など恐ろしい写真がたくさんもちこまれます。しかし、この写真には、車の運転席に座るAさんと助手席にすわる女性、車の後部座席に座る男性が2人、全員笑顔でピースをしてうつっていて、ぼやけたところもなく、とくに不思議な点はありませんでした。神主は言いました。「私が見た限りでは、とくに気になる点はないのですが…」
すると男性は少し怯えた様子でこう言いました。「ドライブには私と、女性が1人、男性が1人の計3人でいったんです。こんな男知りません。」
この時は、普段心霊写真を見慣れている神主でもゾッとしました。まさか、こんなにはっきりうつっている心霊写真があるなんて…。
この怖い話はどうでしたか?