
長編
赤色の世界
匿名 2日前
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私が小学生の頃自殺をした時のお話です
木のてっぺんでぶら下がっていた私は頭から落ち、地面に落ちました。
首は180度回転し一瞬で意識はなくなり私は黒い世界へと堕ちました。
目を覚ました時、世界は一面に赤く染まりあげ静寂だけがありました。
太陽がないのに、赤い。まるで、手のひらにライトを当てたときみたい。
夏の日なのに蝉は鳴いていないのはなぜだろう。
鳥も、人も、音すらもない。
首に手を当てる、ついている。なんともないようだ。
夢かと思い。指を噛むが痛みがある。歯の跡が青く黒ヶと命を物語っている。
私は唐突に我に返り、恐怖感を感じた。
逃げないと……でもどこへ?
不気味な赤色だけが校舎を緋色に染めあげている。
電気はついていない、闇のように黒い。
私は、何かに背を押されるように中央玄関へと駆け出した。
二階
三階
駆け上っていく。
私は教室の中からグラウンドを見渡した。誰もいない。
ただ、赤い。でも、ほんの少しずつ世界が縮まっているような気がした。
職員室に駆けた。誰もいない。
時計が、逆さまだ。
文字も、逆さまだ。
ここはどこなんだろう。お家に帰りたいけど、帰ればまた……
私は途方に暮れて、自分のクラスに戻り校庭を静かに見つめていた。
……
……だれかが、立っている?
用務員さんかな、でも、顔が墨汁を垂らしたかのように真っ黒で何も見えない。
彼が耳に何かを当てがい、私を指差した。
見つかってしまった。何かとんでもない事が起こる予感がした。
急いで隠れなければ、隠れ方なら熟知している。
両開きの古い掃除箱を開け、鉄のバケツやT字の箒を表にだした。
まるで誰かが慌てて隠れようとして表にだしたかのように。
これはダミーだ。
私は窓側にある棚の下にある緑色のピアニカを取り出し、その裏側へ身体を滑らせた。
表にだしたピアニカを身体の前に戻し、足元まで見えないように調整し身を隠した。
心臓は、氷のような落ち着いていた。
息も、霜のように穏やかだ。
後は、目を閉じて通り過ぎるのを待つだけ。
足音が近づいてくる。カツリ、コツリ、カ ツ リ コ ツ
止まった。
扉が線路のような音を立てて滑っていく。
確かに、そこにいるのに人の気配がしない。匂いも、息遣いとない。
……かかった。
『彼?』は掃除箱の近くまで足を運ば
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- あなたは自◯したのになんでここに書いてるんですか?だしじる。
- ??????1
- ?あー