本当にあった怖い話

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中編
白い掌
匿名
中編

白い掌

匿名
2018年9月9日
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私が体験した怪奇現象として、今現在最後となるこの話は、私が32歳の時、だったと思います。その時に、私の自宅の部屋ではスチール棚に置いている本や、パソコンデスクに置いてあるキーホルダーが、触れても無いのに急に落ちたり、私が不在の時でも2階の私の部屋から「ドタドタドタ」と人の足音が聞こえる、と母親から言われたりと、日々身の周りで不可思議な現象が

起きていた。怖いながらも様々な体験をした私は、あまり気にしても仕方がないと気に留めていなかった。そんなある日の事、

いつものように仕事から家に帰って、着替えをして、両親と食事を済ませた後に自分の部屋に戻った。【今日はなんだか眠いなぁ】と感じた私は、不潔であるとわかってはいたが眠気に勝てず、そのままベッドに横たわった。

私の部屋は2階にあり、8畳の広さで北側にクローゼット、東側に1m50㎝位の高さから外を見渡せる物見窓、南側にはベランダがありそこに出る為の掃き出し窓があった、そして西側には机やベッドを置いていた。ベランダ側の窓横にテレビを置き、ベッドの西側から、横たわったままテレビを見るのが習慣となっていた。しかしその日はテレビを見る事無く、ベッドに休みいつの間にか眠っていた。するといつしか眠りが浅くなり、物音がしている事に気づいた私は、朦朧としている意識のまま今の時間を、テレビの上に配置してある壁掛け時計で、確認した。【午前2時】まだこんな時間であるが、深夜に何事かとだんだん意識がはっきりしてきた。すると「ドンドン」「ドンドン」「ドンドン」と何かを叩く音が聞こえてきた。【本当に空気を読めない輩がいるもんだ、どこのどいつかわからないがやかましく言ってやろう】。と意気込んでベッドから降りて音の聞こえる所へ近寄って行きながらふと、【あれっ??この音が聞こえる先は物見窓だったなぁ、ここって2階だし、足場無かったよなぁ】とかなり冷静に考える事ができた私は、怒りの感情がいつの間にか消え、背筋に寒いものを感じた。嫌な感じはしたが、カーテンを開けたいという気持ちに勝てず、物見窓のカーテンをゆっくり両手で開くと、白い掌が窓いっぱいに見え、尋常じゃない様子で窓を「バンバン」「ドンドン」「バンバン」「ドンドン」と際限なく叩いている。それを見た私はすぐにベッドに戻り布団にくるまった。

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