
私たちは冬の寒空の下、軽自動車で山奥のキャンプ場を目指していた。目的は、雪に覆われた風景の中でのキャンプ体験だ。道中、友人たちは笑い声をあげていた。「こんなところ、誰も来ないだろうな」と、リーダー格のKが言った。「平日だからね」と、同じゼミのMが答える。私たち四人、K、M、Y、そして私のHはそれぞれの思惑を胸に秘めながら、雪道を進んだ。
キャンプ場に到着し、周囲は静まり返ったままだ。私たち以外、誰もいない。KとYがテントを設営する間、Mと私は周囲を歩き回り、焚き火のための薪を集めることにした。不意に、Mが「ねぇ、あれ見て」と指さした先には、雪に埋もれた古代の遺跡のような石造りの構造物があった。興味を惹かれ、私たちはその場所へと近づく。
「なんだろう、これ?」とMがつぶやく。遺跡の表面には奇妙な模様が彫られており、周囲には不気味な静けさが漂っていた。「入ってみる?」と私は提案したが、Kは「危ないからやめよう」と止める。しかし、好奇心に勝てなかったMが先に入ってしまった。
「待って!危ないよ!」と叫ぶも、Mはどんどん奥へと進んで行く。私たちもそれに続くしかなかった。遺跡の中は暗く、何も見えなかったが、Mの声だけが響き渡っていた。突然、Mの叫び声が響く。「ああああ!」その瞬間、私たちの足元から地面が崩れ、みんな一緒に穴へと落ち込んでしまった。
気がつくと、私たちは別の空間にいた。周りは古びた村のような場所で、人々の姿が見えた。しかし、彼らは私たちとはまったく違う服装をしており、異様な雰囲気を放っていた。「ここはどこだ?」とKが呟くと、村人たちがこちらを見て、何やら囁き始めた。
「逃げよう!」と私が言った。その瞬間、村人たちがこちらに向かって走り出した。私たちは慌ててその場から逃げ出すが、村人たちの足音が背後で迫ってくる。「絶対に捕まってはいけない!」と心の中で叫びながら、必死で走った。
しかし、私たちの足は次第に重くなり、村人たちがどんどん近づいてくる。Kがその場に立ち止まり、私たちを振り返る。「行け、H!俺が時間を稼ぐ!」そう言って彼は村人たちに向かって突進した。彼の行動に驚き、私はそのまま走り続けた。
近くの小道に飛び込むと、雪の中に埋もれた古びた小屋があった。私は中に入り、ドアを閉めた。外からは村人たちの声が聞こえる。「あの子を見つけろ!」その声に恐怖が募る。
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