
長編
[謎の人形]
むっちゃん 4日前
chat_bubble 5
38,282 views
ふざけたことを。それ以上言うなら出て行け」と突っぱねた。
それから半月くらい経ち、祖母はふと叔母の話を思い出したという。
近頃の叔母は何も言わなくなって、笑顔も見せるようになってきたから、もう新しい家にも慣れて怖い体験もしなくなったんだろうと思い、叔母に尋ねてみた。
叔母は笑顔でこう答えた。
「何も変わってないよ。だけどもう慣れたの。最初は女の子ひとりだったんだけど、今はもっと増えてる。みんなでずーっと私のこと見てるんだ」
そう言いながら、奇妙な笑い声を上げたのだ。
その姿は、いつもの物静かでおとなしい性格の叔母ではなかった。
叔母のその話が本当だったにせよ、夢や幻覚の類だったにせよ、この頃にはもう手遅れだったのだろう。
叔母の部屋の隣は祖父と祖母の部屋だったのだが、ある夜祖母は、叔母の部屋から聞こえてくる「ざっざっ」という穴を掘るような音で目が覚めた。
祖母はびっくりして隣の部屋に駆け込むと、部屋の畳が引っぺがされている。
そこには恐ろしい光景があった。
むき出しになった床下で叔母がうずくまり、素手で一心不乱に穴を掘っていたのだ。
「何やってるの!?」
祖母は思わず怒鳴った。
しかし、叔母には全く聞こえていないようだった。口許には笑みさえ浮かんでいた。
穴を掘り続けていた叔母が、しばらくすると「あった…」と呟き、床下から這い出てきた。
彼女の手に握られていたのは、土の中に埋まっていたものとは思えないほど綺麗な『小さな日本人形』だった。
叔母は祖母に人形を渡すと、そのまま笑いながらごんっごんっと自分の頭を壁にぶつけ始めた。
「どうしたの!」
祖母は慌てて止めようとしたが、叔母はすごい力で払いのける。
「本当だ…私は何やってるんだろう?私はさっき何をした?解らないわからないわからない…」
叔母は一瞬疑問に感じたようだったが、またすぐに異様な笑い声を上げた。
その声に混じって、祖母は聞いてしまったのだ。
叔母の笑い声とともに、何人もの重なった子供の笑い声を…。
叔母はそのまま10分以上頭を壁にぶつけ続けた。
最期は突然直立し、そのまま後ろ向きに倒れ込んだ。
「おもちゃみたいだった」と祖母は少年に言った。
何事かと起きてきた祖父が急いで救急車を呼んだ。
延髄だの脳幹だの頭蓋骨だのが、めちゃくちゃな状態だったそうだ。
祖母からの話と叔母の体を見て、信じられない様子で医者は述べた。
「本当
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(5件)
- この手の話の祖父んl話の聞かなさは定番なのかねアマランサス
- 胸糞悪いうんこりん
- この話し知ってるまゆ
- 今までで、一番怖かったです。Σ(゚д゚lll)ブルー
- ^_^トラ