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中編

ルージュの伝言

つなか 7時間前
怖い 369
怖くない 357
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『すると鏡には…口紅で【エイズの世界へようこそ。】って書いてあったんだって!』 『うわぁ、エグいな。こっわ。。』 友人と都市伝説で盛り上がっていたK君は、エイズ・メアリーの話で震え上がった。 それもそのはず、最近彼は出会い系サイトで知り合った女の子経由で性病にかかり、苦しんだばかりだった。 男性にとってみればこの手の話はとても怖い。(男性諸君ならわかると思うが) 案の定、帰宅した後、彼女にこの話をしたところ、ふーんとしかならなかった。 疲れていたせいか夕方頃、ふと寝てしまったK君はこんな夢を見た。 そこは暗めのバーで、お客はK君と妖艶という言葉が相応しい30代くらいの女性がいるだけ。 バーテンも席を外しているようだった。 キョロキョロしていると、女性が話しかけてきた。 『ねえあなた。ちょっと飲んだら、お姉さんと遊ぼう。誰にも邪魔されない、素晴らしい所で。』 K君は、夢なんだし楽しんじゃお。なんて馬鹿なことしか考えてなかったので、 『はい。お願いします。』 と答えてしまった。 女性はフフッと笑うと、手元の青色のカクテルをクイっと飲み干し、K君の手を握ってきた。K君は鼻の下を伸ばしながら、女性に連れられネオン街へと繰り出した。 頭がズキズキと痛む。 気がつくとそこはホテルの一室だった。 ベットの脇にはラジカセが置いてあり、ユー〇ンのルージュの伝言が流れていた。 あれ?…これ夢なんだよな… 頭痛が妙にリアルなので、K君にはそれが夢なのか現実なのかの区別がつかなかった。 しかし異常なほどに頭が痛む。飲みすぎたのだろうか。 あ。あのお姉さんは。どこいったんだろう。 女性がいる気配はない。 嫌な予感がK君の脳裏に過った。 友人が語っていたエイズ・メアリーの話 美女と一夜を過ごした男が朝起きて鏡を見るとそこには「エイズの世界へようこそ」という文字。 全く俺としたことが。とK君は笑った。 あまりに怖かったから夢にまで出てきたんだな。情けね〜とヘラヘラしながら洗面台へ向かった。そして鏡の前にピョンと飛び出した。 そこには真っ赤な口紅で 【あなたの彼女はエイズよ】 と書かれていた。 ベッドから転げ落ちた衝撃で目が覚めた。 異常なほどに汗をかいている。 時計を見るともう夜の11時を回っていた。 夢かーーーーと安心するK君。 すると台所から料理でもしているのか、包丁で野菜を切る音と 彼女の歌が聞こえてきた

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  • そしてケーくんは夜な夜な新しい女を探しに行くのでした。
    たか
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