
中編
深夜2時に鳴る電話
匿名 2日前
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』っていう話だ」
「迎えって……死ぬってこと?」
「わからん。でも、この話にはもう一つルールがある」
「ルール……?」
亮介はゆっくりと画面を指差した。
『この電話には、絶対に出てはならない』
沈黙が流れる。
「……もう遅い、か」
深夜2時。
電話が鳴る。
「明日、迎えに行きます」
「……お前なんなんだよ……!」
叫ぶが、向こうの気配は変わらない。
「待ってるね」
ヒュー……と、風の音が聞こえた気がした。
部屋の中なのに。
1:59 AM。
スマホを握りしめ、息を潜める。
秒針が動く音が、やけに大きく聞こえる。
1:59 → 2:00
スマホが鳴る。
「……来た」
画面を見なくてもわかる。「非通知」。
「出るな!」亮介が叫ぶ。
だが、スマホは勝手に通話を開始する。
「迎えに来ました」
ゾッとするほど近くで、声が聞こえた。
……スマホの中じゃない。
すぐ、背後で。
振り向いた瞬間、真理の口から悲鳴が漏れる。
真っ黒な何かが、そこにいた。
── (暗転)
翌朝、亮介が真理の部屋を訪れる。
ノックしても応答がない。
ドアを開けると、部屋の中には誰もいない。
ただ、床に転がるスマホだけが震えていた。
「非通知」
怯えながら画面を見つめる亮介のスマホが、同時に震え始める。
深夜2時。
「……まさか」
震える手で通話ボタンを押す。
「6日後に迎えに行きます」
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(12件)
- もしかして、真理が、最後に見た亮介は、あの、黒い女っだったのか?つばさ
- 出来はいいと思うんだけど、亮介が「出るな」って叫んでるから一緒にいるはず?なのに翌朝訪れたことになっているし、翌朝来てるはずなのに非通知の時刻が深夜2時になってたり所々情景とか時間がおかしいのが気になるなぁおと
- 主人公の名前が「真理」っていうのが意味深じゃない? 「真実に気づいたら終わり」とか、「知るべきじゃないことを知る」みたいな暗示だったりするのかも……。考察班
- この話、ネットに似たようなのいくつかあるけど、本当に体験した人っているの? もしいたら、どんな感じだったのか教えてほしい。 「6日後」が近づくにつれて何か変化があるのか、めちゃくちゃ気になる。検証厨
- ちょっと面白そうだから、友達に深夜2時に非通知で電話して「6日後に迎えに行く」って言ってみようかなwww ……って書いた瞬間、スマホがバイブしたんだけど……え?イタズラ好き
- ホラーとしてめちゃくちゃ完成度高い! 最後の「非通知の電話が友人にかかってくる」っていう終わり方が最高にゾクッとした。 終わったと思わせて、次の犠牲者を匂わせるのが都市伝説の王道パターンだよね。物語考察好き
- この話読んでゾワッとしたんだけど、俺も前に深夜2時ちょうどに非通知の電話きたことあるんだよ。 怖くて出なかったけど、履歴には残ってなかった。 もしかして……って考えたら、今になって鳥肌立ってきた実体験あり
- いやいや、これフィクションだよね!? でも、途中で「歩道に黒い鳥がいた」とか、そういう細かい前兆があるのがリアルすぎて怖い…。 自分も前に「あと◯日」って書かれたメモを見つけたことがあるから、偶然でもこういうの見るとビビる。信じたくない
- 『深夜2時に鳴る電話』って聞いたことある!『深夜2時に電話を受けると呪われる』とか『6日目に迎えが来る』とかでしょ?いや、怖い話好きだから軽い気持ちで読んだのに、深夜に読んだのマジで後悔した……。 今、午前1:45。あと15分で2時なんだけど……。 ちょっと、誰か助けて(泣)寝れなくなった人
- 「6日後に●ぬ」系の電話って、昔からいろんなバージョンがあるよね。 自分が知ってるのは「7日後に●ぬ」ってやつだったけど、こうやってバリエーション増えていくのが都市伝説の醍醐味。 でも、この話は細かい描写がリアルで、実話っぽく感じるのが怖いな……。オカルト博士