
冬のある夜、友人のY君から聞いた話だ。彼は長い間付き合っている彼女と共に、郊外の山道をドライブすることにした。途中、いつもと違うルートを選ぶことにしたのだが、その道は真っ暗で、周囲にはほとんど光がなかった。
その日、仕事が終わったのは夜の11時頃。早く帰りたかったY君は、早く家に着くために短縮ルートを選んだ。しかしその道は、山の奥深くを通るため、車もほとんど通らなかった。進むにつれ、寒さと静けさが増し、彼女も少し不安になっていた。
「大丈夫?この道、変じゃない?」彼女が不安そうに言った。
その瞬間、カーナビが突然反応した。「この先、右方向です。」
Y君は驚いてナビを確認したが、何もない道が続いていた。「え?ここ右に曲がっても、何もないよ。」
彼女はますます不安そうな顔をしたが、Y君は無視してそのまま進んだ。すると、今度はシートベルトの警告音が鳴り響いた。彼女はちゃんとシートベルトを締めていたはずなのに、なぜか助手席のランプが赤く光っている。
「何だこれ。おかしいな…」
その時、ハンドルが急に右に傾いた。まるで誰かが助手席から操作しているようだった。助手席には彼女がいるはずなのに、彼女は怯えているだけだ。
「やめろ!これは俺の運転だ!」Y君は心の中で叫び、ハンドルを必死に引き戻そうとする。しかし、ナビは相変わらず「この先、右方向です。」と繰り返す。
焦りが募る中、何度もハンドルが傾く。やがて、ナビが「目的地周辺です」と言った瞬間、目の前に突然何かが飛び出してきた。
「うわぁぁぁぁ!!」
Y君は咄嗟にブレーキを踏み込む。車は急停車し、静寂が戻る。心臓がバクバクと鳴り響く中、警告音も消え、カーナビも正常に戻った。
「何だったんだ、一体…」Y君は呟き、安堵のため息をついた。やっと緊張が解け、彼女も安心した様子。
その後、なんとか家にたどり着いたY君は、ドアを開けると彼女が待っていた。「お疲れ様。遅かったね。」
しかし、彼女の言葉にY君は凍りつく。「2回、ドアを開け閉めする音が聞こえたけど、何かあったの?」
Y君は思わず振り返る。ドアを開けたのは一度だけのはずなのに…
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