
冬の夜、私は友人と山道を走っていた。トンネルに入ると、周囲の静けさが一変した。突然、背後からの強烈なライトが目に飛び込んできた。
振り返ると、後続の車が迫っていた。その瞬間、衝突音と共に、車が大きく揺れた。私たちの車はトンネルの壁に叩きつけられ、前方の車両は炎に包まれていった。恐怖で心臓が高鳴る。
私はすぐに降りて、燃え上がる車に向かった。しかし、トンネル内は煙で満ち、前方が見えない。運転手の様子を確認するために窓を叩いたが、反応はなかった。恐れと無力感が私を襲った。
警察に通報し、救急車を呼んだ。待っている間、私はただ炎の舞い上がる様子を見つめていた。
しばらくして、消防士が到着し、燃えた車から運転手を引きずり出した。彼は四十代の男性で、顔は焦げていたが、目が生きていた。消防士によると、助手席には若いカップルが乗っていたという。
彼らは残念ながら死亡しており、遺体は焼け焦げて確認できなかった。警察の調査によれば、二人はトンネルの近くで目撃されていたが、運転手とは面識がなかったそうだ。何があったのか、私には理解できなかった。
その後、事故の詳細が明らかになるにつれ、私は自分を責めるようになった。もし私が気をつけていれば、彼らを助けられたのではないかと。
しかし、ある夜、夢の中で彼らが私に語りかけてきた。『私たちのことを思い出して。』
目が覚めると、心の奥底で何かがざわめくのを感じた。運転手の無念が、今も私を追い詰めていた。
教訓を胸に刻んだはずなのに、どうしても不安が消えない。そして、私は気づいた。あの事故の真実が何であったのか、私自身がその答えを知る必要があるのだと。意識の奥から、彼らの影が忍び寄っていたのだ。私の心の中に、教訓の影が色濃く残っている。どんなに生き方を変えようとも、過去の罪は消えないのだ。
私はその後、トンネルを通るたびに彼らの顔を思い出す。恐怖と共に、教訓の影が私を覆い尽くすのだった。
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