
これはオレが小学校高学年の夏休みの話。
家族で夏休みに福島の親戚の家に行くことになった。オレには兄と姉がいて、姉と甥、兄は来れなくて奧さんと姪が来ることになった。
オレは新しい場所と大勢で遠出が新鮮でテンションが上がっていた。イカ焼き食べたり、鍾乳洞に行ったり、親戚の家に行ってお墓参りをしたりもした。
来年もまた来ようと皆で話した。オレも結構前向きだった。
そして最終日にいよいよ帰ることになって、親戚の家で玄関先に塩を撒くのを初めてみた。
親戚の家は山の上にあるんだけど、オレは車で降りて行く途中で寝ちゃった。
オレが起きた時は高速道路を走っていた。車の窓の外を見ると月が赤くてすごく不気味だったのを覚えている。しかも不思議なことに周囲には他の車が走ってなかった。(遠くには車の光は見える)
しばらく走っていると、ザザッーという音と衝撃で車が揺れて悲鳴が上がった。車が右に左に蛇行して親父がハンドルを勢いよく切っている姿を初めて見たのでマジで怖かった。
車の蛇行がおさまると高速道路の脇に車を止めた。普通こういう時は発煙筒を焚いて後ろの車に止まってることを伝えるんだけど、何故か車のドアと窓を全開にして電気をつけてた。
親父が車の右側後部のタイヤをみると表面が削られていたらしい。高速道路に物が落ちててタイヤで踏んだんだろうという結論になった。
普通こういう時はレッカー車を呼んで運んでもらうのだが、親父はタイヤ自体は無事だから近くのパーキングエリアまでなら大丈夫だと言った。
少し揉めたがとりあえずパーキングエリアまで行くことになった。
しばらくするとまたザザッーという音と衝撃でまた揺れた。一回目の時よりは衝撃が少なかったのであまり動揺しなかった。
そのままパーキングエリアに入ると親父がタイヤを確認すると左側後部のタイヤの表面が削られていた。
その後パーキングエリアでタイヤを交換して特に何もなく帰路についた。
家の前に着くと玄関先で塩を撒いてから帰宅した。
後日談:
- この次の年に東日本大震災が発生し、親戚の家は原発事故で現在も戻れていません。 お墓参りをした場所も地震で荒れ果てているそうです。
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