
私には未来を予知する能力がある。時折、突然頭の中に映像が流れ込んでくるのだ。目を閉じていても、開けていても関係なく、映像は脳裏に現れる。特に授業中など、周りのことを考えずにはいられない瞬間が不安を募らせる。
この不思議な体験は最近のことだ。私は生まれつき霊感が強いわけではないが、いつの間にかその力が身についていた。以前から不思議な話を読むのが好きで、ある晩、地震に関するスレッドを見つけた。興味を持たずに読み続けていたが、その中に「南海トラフ」と書かれた瞬間、涙が止まらなかった。心のどこかで感じていた恐怖が一気に溢れ出たのだ。
私が住む町は海に近く、そんな予知が現実のものになるかもしれないと思ったとたん、脳裏に映像が浮かんだ。冷たい冬の海岸に、瓦礫が押し寄せる光景が。海岸はほぼ無傷なのに、山から流れ出た土砂が海に向かっている。まるでニュースの一部がそのまま再生されているようだった。
「本当に南海トラフが来るのか…」思いが強くなる中、友人に相談した。彼は占いをしており、私の見た映像を聞いた後、実際にそのような災害が起きる可能性が高いと告げられた。もし山の近くに家を買うつもりなら、やめた方がいいとアドバイスを受けた。
涙の理由は、私の大切な土地や建物が壊れてしまうからだと教えられた。自分でもその反応に驚いたが、彼の言葉を聞いて、私は自分の感情が理解できた。未来を知ることは時に恐ろしいが、受け止めなければならないと感じた。特にこの町に住む人々には、山の近くには近づかないよう心がけてほしいと思う。何かが迫っている気がしてならない。夜の静けさの中、背筋を凍らせる感覚が私を包んでいた。彼らに警告を伝えたいのに、口から出る言葉はただの不安を増幅させるだけだった。未来は影のように、私たちを待ち受けている。
そして、全ての予知が必ずしも正しいわけではないが、その一瞬の感覚を大切にしなければならない。私の未来予知は、ただの偶然かもしれないが、心の準備はしておくべきだ。
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