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中編

私がみたもの

匿名 2019年3月4日
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20年弱の前の話です。当時私は18歳の高校生で、宮城の県北にある高校に通っていました。 それまでバイクの免許を持っていた友達や誕生日を迎えて車の免許を持っている友達と色んな場所へ肝試しをしていました。 でも、この事件を機に私は肝試しをやめましたし、「霊を侮辱するようなこと」はしてはいけないと思いました。 これは私が経験したものではなく、聞いた話ですが、話の最後には私が直接見たものです。  18歳の夏、学校で友達A(以下A)から「今晩、先輩に誘われて肝試し行くんだけど行かない?」と言われました。毎晩のように遊びまくっている私でしたが、その「先輩」という人があまり好きじゃないので断りました。先輩(以下B)とします。  ここからは後日Aから聞いた話と私の知っている情報を混ぜていきます。 その夜、コンビニに肝試しをする為に先輩が集めた人達が集合しました。 友人A、発起人である先輩B、Aの友達C、Bの後輩D。Cは中卒で土方の仕事をしていて中学の時に柔道で県大会決勝までいったというガテン系の男。Dは女子校に通う普通の女の子というメンバーでBの車であるセダンで出発。 向かった場所は隣町にある墓地。私はこの墓地を知っていました。中学の頃に駅伝をしていて、私が担当する区間の途中にあった墓地です。走る時に見かけただけなので、墓地に大きな慰霊碑みたいなのがあったけど何の慰霊碑かは知りません。 ただ、大きい慰霊碑がある墓地。それだけ知っていました。そこに肝試しに行ったそうです。そこでたどり着いたメンバーは悪ふざけをして、とある場所をいじり骨壷みたいな物を発見し、蓋を開けました。中には何も無かったそうです。一通り墓地をまわり、集合したコンビニに戻りました。 AとBはコンビニでコーヒーを買ったりしていたところ異変が起きました。突然、車の中のCが「Dがおかしい」と窓を開けて訴えてきました。 見ると、Dが車の中で暴れ「菊の花と水を持ってこい」とドスのきいた声で叫んでいます。そして車外のAとBはセダンに近づくと雨も降っていないのにDの頭上にあたる車の屋根に水滴が集中していたそうです。また、車内でのCは、Dを落ち着かせている際にフロントガラスを見ると白い着物の女性が見えたそうです。 「ヒッ」っと驚いたその瞬間にDは車を飛び出して走り出しました。全員で追いかけ、捕まえましたが正気ではないDをどうするか考え、色んな人に連絡をして除霊をしてくれる所を突き止めて向かったそうです。  除霊をしてくれた方からこっぴどく怒られましたが、お祓いをしてもらい数珠をいただいたそうです。 夜中から朝方までかかったので、BとDはコンビニで仮眠をとり、AとCは、そのコンビニの近くに住んでいたので家に帰りました。 何も知らない私は通学路上にあるそのコンビニでBの車を見つけました。一応昨日誘われたのを謝罪しようとして声をかけたところ眠そうな目をしていたBは私を見て車から降りてきました。 B「昨日は来なくて良かったかもしれない。散々だった。」 私「何があったんですか?」 と聞いたところBは車内で寝ているDを指さします。私が目を配ると、寝ているDの片腕に数珠が付いているのですが、その腕だけ紫色になっています。綺麗な紫ではなく【おぞましい】という単語がピッタリくるようなものでした。私は霊感もないし、詳しくわからないのですが、霊障といったもののくくりではないかと瞬時にわかるものでした。 それから私は肝試しをやめました。彼等が何を開けたのか、墓地の慰霊碑が何なのかも調べれば分かりますが祟られるのが嫌なので。死者を冒涜してはならない。私は、あの紫色を見てしまったので、こういったことは事実なのだと思っています。 みなさんも気をつけて。

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