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長編

空亡

匿名 4日前
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怖くない 737
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黒い塊。 得体の知れない闇の球体。 俺は次の角まで全速力で駆け抜けた。 「何なんだよ…ちくしょー!はぁ、はぁ」 休まる余裕など全くない。 俺はいつの間にか、また泣いていた。 嗚咽と息切れがあいまって、息がしづらい。 それだけで脳に酸素が行き渡ってない感じがして、倒れそうになった。 しかしアイツは、そんなことはお構いなしに追いかけて来る。 見る限り、端っこに到達すれば行き止まりのようだ。 万事休すか…!? そう思いながら、角まで到着する。 周りを見渡せばハシゴがあった。 ハシゴは階段と違って、速度を発揮できない。 しかもよく見ると、ヤツが十分 通れる広さがあった。 「ちくしょう、こんなの絶対 追いつかれるじゃねーか!」 そう言いつつも、俺は出来るだけの速さでハシゴを駆け上がった。 駆け上がった先は、またしてもドアだった。 登りきった時には真っ黒い闇が、もう下の広場まで来ていた。 「ひぃっ!」 俺は四つん這いになりながら、必死にドアまで駆け寄った。 疲労のせいか、恐怖のせいか、どうしても立つことができず、ドアノブに手を掛けることができない高さだった。 絶体絶命だと思った。 しかし、そのドアは引き戸式のドアだった。 運が良かった。ドアノブ等なくても横にスライドすると開くドアだ。 なんとかドアを開け、四つん這いのままドアをくぐる。 ヤツはもう、すぐそこまで迫って来ていた。 慌ててドアを閉める。 あせっていた為、反動で少し開く。 マズい… 隙間から、黒い物体が顔を覗かせる。 ゾクっとした。次の瞬間、 ドンッ!!! と、ヤツがドアにぶつかる激しい轟音が響いた。 俺は少しチビってしまった。 あわやというところでドアに飛び付き、今度はしっかりと引き戸を閉めた。 今度は手動の鍵があった。 鍵を掛ける。 「はぁ、はぁ。危なかった!」 息切れと胸の鼓動が止まらなかった。 あまりの疲労に、俺は壁に もたれかかった。 だが、その先にある光景に俺は目を疑った。 光が差していたのだ。 「もしかして、出口か!?」 まさかだった。 この建物の出口があったのだ。 その目映い光のおかげか、不思議と俺は立ち上がることができた。                                                                

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  • 哈哈哈哈
    HHHっっじゃ
  • コメントでネタバレした
    あああ
  • 上手い!読み言ったらお化け屋敷ってゆうオチ!やられた^^
    うんこりん
  • 化物語かよ
  • ↓あさん (お化け屋敷でもちびる人は、いますよ。私だって怖い。 逆にちびらない人が私的にすごい。) これは、私自身の感想ですか、怖くてとても読みやすかったです。しかし、最後の文章がよくわからなかったので、そこだけは、ちゃんと訂正した方がいいですよ。
    ~~
  • 笑...
    まゆ
  • 最後…笑
    真琴
  • しかし、文章ダメやなぁ
    イプシロン
  • お化け屋敷でちびるとかやばっ
  • これ好き
    匿名
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