
長編
鏡の前で…
匿名 2日前
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俺の友人(M)の話。
俺とMは、中学の時知り合いになって、学校が休みの日には、良く遊びに行ったりしていた。
Mは、オカルト系や心霊類いのものが好きで、良くそういった話を聞かされていた。
俺は、ビビりな方で、霊感とかも全くないから、そういう話はやめてくれと何度もMに言ってた。
だけど、Mの話を聞いてビビる俺の事を面白がって、余計に話された事を覚えている。
ある日の午前中。
祭日か何かで休みだった俺は、のんびりと寝ていた。そこへ、母の声で「M君が来てるわよ。起きなさい。」と言われ叩き起こされた。
約束もしていなかったはずなのに…と寝惚けたまま、玄関に向かうと、Mが興奮気味に「面白い話聞いたんだよ。俺ン家で試してみようぜ。」と言って、早く着替えて来いと言われた。
面白いと思ってるのは、お前だけだろう?と言いたかったが、ゴネても状況はいつもと変わり無いんだろうと、溜め息を吐きながら部屋へ戻り着替えて玄関に行った。
玄関脇から、自転車を出し、俺は、Mと一緒にMの家へ行った。
自転車をノロノロと走らせ、面白いものって何かをMに聞いた。Mは、ニヤニヤしながら、両親と妹が出掛けてる今しか出来ない事をやるんだみたいな話をされて、何をするのか?を聞いても着いてからと言うばかりだった。
俺は、少しイヤな予感がしていた。
以前にも似たような事があり、その時も先輩から聞いたとかいう、心霊系の事をやらされ怖い思いをしていたからだ。
Mは軽く口笛を吹いていた。
数十分後、Mの家に着いた。
自転車を玄関横の駐車場に止めて、Mの後ろに着いて玄関に入った。
「上がれよ。」とMがいい、Mは、飲み物持って行くから、先に2階に行っとけと言ったから、俺は、2階にあるMの部屋に行った。
1分もしないうちに、Mは、コーラのペットボトル2本を脇に抱え、手には菓子袋を持って部屋に入って来た。
相変わらず、心霊だのユーマだの気味の悪い雑誌やフィギュアがたくさんあって、良くこんな部屋で寝れるな…と思っていた。
コーラを飲み菓子を少し食べてから、俺は、「で?面白いものって何?」とMに聞くと、Mは、一冊のノートを俺に差し出した。
ノートを受け取り、ペラペラと捲って、イヤな予感が的中した。
そこには、心霊スポットや心霊系の交霊術やなんかそういうのが色々書かれてた。
少し引いた。
纏められたノートを見て固まる俺。そんな俺を見て面白そうに笑うM
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- その悪臭、低級霊・悪霊の類いが降霊したんですね。上級霊は芳しい良い香りが漂います。 降霊だなんて、無知な素人が決してやってはいけない危険な行為です。K
- 続きください。こたくん