
中編
友達についていった人影
匿名 3日前
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いたとは言え、せの人影は車な対してやたらと背が高く、手足がひょろひょろだった。
妖怪の手長足長みたいな感じかな。
とにかく普通の生きてる人間じゃないと思った。
私はまた信号が赤に変わり、もう一度青に変わってようやく車を走らせた。
それまで後続車がいなかったのは幸いだった。
家に帰って携帯を見ると友達からメールが来ていて、私がついてこないことを心配する内容だった。
私は友達にさっきの人影の話をするか悩み、こんな時間に怖がらせるのも悪いと思い、「ちょっとコンビニに用事を思い出したから寄ってた」とだけ返信して、シャワーを浴びてそのまま寝た。
翌日大学に行くと、友達が随分とぐったりしているので寝不足かな?と声をかけたら、とんでもない話をし始めた。
友達曰く、帰宅して私からのメールを読んだ後、シャワーを浴びて寝たのだが、すぐに金縛りにあって目が覚めたそうだ。
金縛りは割と良くなる体質らしいので、そこまで焦ってはいなかったみたいだが、ふとベッド脇の窓に視線をやると人影が見えたらしい。
友達の部屋はアパートの2階で、ベランダもないため窓から部屋の中を覗くのは不可能。
その人影はじっと友達を窓越しに見つめ、そのままぬぅっと窓をすり抜け友達の上に覆い被さってきた。
流石の友達もあまりの怖さに気を失ったようで、気がついたら朝になっていたそうだ。
あの人影は、あのまま友達の家まで憑いて行ってしまったようだ。
話を聞いた後、私も昨夜見た人影の話をしたのだけれど、なんで教えてくれなかったのかと怒られた。
話したところで、友達があの人影を回避できたとは思わないけれど、とりあえず謝っておいた。
あれ以来、友達の身にも私の身にも特に何も起こっていないし、あの人影を見る事もなかった。
あれはいったいなんだったのだろうか。
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