
短編
ネカフェ
けぴち 2日前
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数年前にあったこと
出張で出向いた先、天候不良と仕事が押したことによって一泊の予定が二泊になったことがある
仕事が押したことにより時間も遅くホテルの予約をしようとするも近場のホテルは満室、眠るだけだしとネカフェに泊まることにした
そこもすでに9割席が埋まっていたが運良く簡易の鍵のついた半個室のような角席に入れ、シャワーを借りて就寝
疲れていたからか空腹も感じずに寝ていたが、夜中というか明け方近くに、通路側で女の人の独り言のようなささやき声(相づちを打つ人がいなかったので一人だと思ったんだと思う)がして、半覚醒というか若干目が覚めた
うるさいと言うほどではないが、妙に耳に障るもので二度寝しようにも出来ず、かといって完全に起きるほどでもない
ちなみに半個室と表したのは扉は引き戸タイプで足下40㎝位上から170㎝位の高さがある。つまり下と上は筒抜け、まあ声くらい聞こえるよなと思いながら覚醒してきたのでぼんやりと入り口の扉をみる
なにかが見えるわけではない
だよねぇと視線を戻した瞬間声にならない悲鳴が出た
部屋の電気がついている
一気に血の気が引く、眠るときは確かに消したはずの電気
角部屋のお隣さんのいないほうについてる電灯に明かりがついているのだ
ちなみにスイッチはパソコンのあるほう、入り口からは1m近く離れた位置にある
パソコンも起動した記憶がないのについている
何が起こったいるか分からずにパニックになり、借りているブランケットをかぶりスマホで友人に連絡を取ろうとした時近くの人のアラーム音が大音量で響いた
寝てるのか中々音が鳴り止まないもので近くの席にいた人は多分全員が起きたのだと思う
誰かが呼んだ店員がアラームの人に声をかけてやっと鳴り止んだ時には女性の声は聞こえなくなっていた
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