ら聞いて安心したよ。それにしてもBに全部話やがって（笑）頭どつかれたけどどうしてくれる（笑）』 なんて機嫌よく言って見たんだけど、なんかCの様子がおかしいんだ。 いつも気さくでこういうノリに乗ってくれる奴なのに、電話口で黙ってんの。何も言ってこない。 『…C？』 数秒後、Cはボソりとつぶやいた。、 『Aさん、俺がBの背後で見たのはAさんの生霊です』 マジで凍りついた。 Cの話によると、私が見たのは中学生についていた霊とかじゃなくて、 私の生霊が具現化したものじゃないかってことらしかった。 基本的に生霊ってのは本人と同じ性格してることが多いらしくて、 私が嬉しい時は生霊も彼の背でニコニコしてて、悲しい時は生霊も悲しそうな顔をしてると。 で、私がそれを見た時は、中学生のちょっかいでムカついてたから、負の感情の表れでグチャグチャになったように見えたのでは、と。 さっきも書いたように、私は結構嫉妬深いところはあるって自覚もしてる。 生霊はその成れの果てみたいなものみたいなんだけど、問題は私が負の感情を出しすぎたら、彼にも危険が及ぶことらしい。 心配しただけで頭どついてくるような奴だけど、大好きな彼に危険が及ぶのは嫌だったから感情の制御は心掛けようと思った。 それだけじゃ心もとなかったから、後日Cと彼と３人で神社にお参りした。まあ、単なる地元神社で、交通安全の神様みたいな所だったけどやらないよりはマシかと思って。 その後、Cにこっそり『あれで大丈夫かな？』 と聞いてみたら、Cはニコッと笑って、 『大丈夫、今後Aさんが極端に負の感情を出しすぎるようなことさえなかったら何も起こらないよ。 それに、Bの足取りを見てたけど、悪さをする霊がついてるなら神社に入った途端足取りが重くなるはずなんだ。Bにそんな様子は見られなかったしね』 と答えてくれた。 それから後は特に何も起こってないけど、未だに右腕だけの寒気は何故か続いている。 みんなも負の感情には気をつけたほうがいい。 好きな人とかにどう作用するかわかったもんじゃないからね。