
長編
見えたのは…
匿名 4日前
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てしまったんですわ。
それで、気のせいかなーで済めばよかったんですよ、できれば済ませたかったんですよ、
しかしね、それから二時間たってもおかしなことに、右腕の一部だけ寒気が取れなかった。
ずっとそこだけ寒くて気持ち悪いんだ、ずっと擦ってた。
それが原因で、勘違いと思うに思えない状況になってしまった。
それからちょっと色々考えた。
あの中学生に変なものが憑いていたのか?
私はそれを見てしまったのか?
見えたそれは、あのまま中学生のところに憑いたままなのか?
私、もしくは彼に乗り移ったりしていないか…等と。
そう考えたら、急に我が身もそうだけど彼が心配になった。
『そんなことあるわけ無いだろ』
彼はそういうんだけど、ホラーの構成上これ定番のフラグだしね。
でも、その日はどうすることもできなくて結局現地解散。
ちなみに雨が降ってたせいなんだろうけど、その日彼が帰り道チャリで何回も事故りかけてたから余計怖かった。
で、私はというと家帰っても右腕の寒気が治ってなかった。
そこで、ある友人に電話かけたんだ。その友人はCって奴なんだけど、彼の同級生で二つ下の後輩。
そいつ、真偽はともかく以前『一応見える』って言ってたから、ダメ元で聞いてみようかと。
『もしもし?』
幸運にもCは一発の電話で出てくれた。
私は一連の出来事をCに話し、彼(B)に何か変な物がついていないか見て欲しいと頼んだ。
『OK。Bには明日講義で会うと思うから、その時にでも見ておくよ。一応Aさんも会ったとき見ることにする』
いい奴だ。私はCに礼を言い、その日は寝た。
それから3日後、Cから連絡はまだ来なかったが、彼(B)に会った。
『Cに相談したらしいけど、心配しすぎじゃ』
と頭どつかれた。クソが。
Cの奴、彼に全部話しやがったな、どうせ信じやしないのに。
でも、一応Cになんて言われたのか聞いてみた。
『ついてることはついてるけど、害はない程度の奴だから大丈夫と詐欺まがいに言われた』
と彼は答えてくれた。酷い言われようだな、Cのやつ。
だが、これで多少は安心できた。
ついてたとしても、見てくれが悪いだけの無害な霊だってことがわかったから。
右腕は相変わらずだったけど、気持ち的にはかなり楽になり、その日は彼と気分よく雑談して終わった。
で、家帰ってからCに電話入れたんだ。礼も兼ねて。
『Bの事見てくれてありがとうね。害はない程度ってBか
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- スタンド使いか匿名