
短編
三面鏡
匿名 2日前
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私は普通の鏡は見られるのですが、三面鏡は苦手で今でも見ることができません。
それは、幼い頃体験したある事が原因です。
私の祖母の家にはりっぱな三面鏡があります。
幼い頃はよくその三面鏡の前に座り、髪を溶かしたり三面鏡を開けたり閉じたり(鏡の中に鏡ができて楽しかった)して遊んでいました。
そんなある日。
家族皆で祖母の家に泊まることになり、二階の部屋(三面鏡のある部屋)で川の字になって寝ていました。
私は初めてのお泊まりということでウキウキしていてなかなか寝つけませんでした。
皆寝ているし眠れないしで私は暇になり、三面鏡を見ていることにしました。
私はいつものように三面鏡の前に座り、髪を溶かしました。そしていつものように三面鏡を開け閉めしていると、私はあることに気づきました。
鏡に映っている鏡の中に私以外のものが写っていました。
それに気づいた途端、私は怖くなり急いで三面鏡を閉め、布団にもぐり混みました。
それはよく見えなかったのですが、幼い私でも見てはいけないものというのはわかりました。
その日以来、私は三面鏡に近づかなくなりました。
私が見たものは一体なんだったのか、あれが何だったのか、今でも確かめる気にはなりません。
後日談:
- 三面鏡は今でも祖母の家にあります。
この怖い話はどうでしたか?
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- 私にも幼少のころ、似たような体験がありますよ!女の子ですから鏡で遊ぶのが大好きでした。母の三面鏡で。私の顔の後ろに現実の背景でない風景を見た時、体が動かくなくなり…それ以来、三面鏡を覗かなくなりました。鏡の魔力でしょうか。さら
- 幻覚では?何も感じません。環七