
長編
呪
匿名 2024年12月14日
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けたいのかもしれない」
俺「なんでだよ、別にAと俺にはメリットないだろ?」
B「わかってないなぁ、人って自分が苦しい時に助けてもらったら助けた人に自然と依存しちゃうんだよ。Aはそれを利用してわざと〇〇を苦しめてるって可能性があるよ」
その言葉が妙に納得できてしまった。
なぜだかわからないけど。Bの訴えるような表情とか、話し方とか全部俺の心にスッと入っていくようだった。
B「とにかく、休みの間にも早く神社とかでお祓いに行きな!」
俺「お、おう………」
Bの言葉に押されその週の週末に俺はBがお勧めする神社に行った。
神主さんは厳しそうなおじいちゃんで、俺を見るなり顔を顰めた。
俺「その………お祓い、してもらいたくて………」
神主「あなたすごいもの持ってきましたね………」
俺「は?」
唐突に言われた言葉に俺はびっくりした。
神主「あなたに憑いてる祟り、相当呪いの力が強い。あなたを今すぐ消したいって思いがあるのでしょう」
俺「でも俺………」
神主「その首の跡、放っておけばあなたの首は呪いでちょん切られるところでしたよ」
俺「なんでそんなこと………」
俺はびびってちびりそうになった。
だって、呪いをかけたヤツは俺を殺そうとしていることだろ?それもまさか同部屋のやつ。
神主「今は簡単なお祓いと御守りを施すからまた何かあったら来なさい」
神主さんは俺の話を殆んど聞かずにお祓いを始めた。
神主さんのお祓いと御守りのお陰か、今までより少し体が楽になった気がする。
Bもホッとしたようだった。
俺も安心した。
多分………安心して油断してしまった。
神主さんのところを訪れて1週間くらいたった頃だろうか。その日はAは部活で部屋に戻ってくるのが遅かった。
だから俺は好奇心で、Aの机の引き出しを開けちゃったんだ。
Aの机には左右に引き出しがあって、
右の引き出しは文房具とか、諸々学生が持つようなやつ。
つまんねーな、と思いながら左の引き出しを開けた。
半紙1枚と首と胴体が真っ二つに分かれた藁人形が丁寧に置かれていた。いや、それだけならいい。(よくないと思うけど)
半紙には真っ赤な筆で真ん中に俺の名前、そして周りには「呪」の字がびっしり埋まっていた。
クラスの集合写真から切り抜いたであろう俺の顔写真を藁人形のクビに画鋲で刺していたのだ。
異常な机の中を見た途端今までにないくらい俺の首
後日談:
- 追伸: AとBだけど、あいつらはずっと見ていない。 多分………Bがそれなりの“呪縛”を解いたんじゃないかって勝手に想像してる。
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