
長編
呪
匿名 3日前
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くなかった。
独占欲強いけど、なんやかんや良いやつだったから。
それにあのBの表情も忘れられなかった。
俺「俺、生きてますか………?」
唐突に質問したくなった。
なんでこんなことを質問したのかわからない。多分もっと良いことを質問したほうが良かったのかもしれない。
神主「生きてますよ、ちゃんとこの場で私と話しています」
神主さんのその言葉が何よりも安心した。
部屋に戻り、俺は冷静になって考えた。
どうしてAは俺を殺そうとしたのか。
俺がAのことを拒否ったから?
ならばBの予想は外れていたのか、
ふと何気なくスマホを見るとBから数時間前に連絡があった。
「〇〇へ
まず、謝らせて欲しい。俺のせいで〇〇が苦しんだ。本当にごめん。
この前も言ったけど、Aは俺に対して異様につきまとっていた。高校に入って〇〇に独占欲を発揮しているAを見て正直、心のどこかで安心していた。友達なのにごめん。
でも、Aはきっと、最初から〇〇に独占欲を出していなかった。俺、わかったんだ。ついさっき、俺の部屋にAが来てあいつは全部話してきた。
Aはずっと俺だけを見ていた。
〇〇は俺と仲が良かっただろ?Aはそれが気に食わなかった。
Aは〇〇に独占欲を出すふりをして、俺と〇〇を仲良くさせないようにした。それでも仲が良い俺たちをみて、今度は〇〇を殺そうとした。
殺した証拠がない、呪いで。
Aはずっとこの先俺に執拗につきまとってくる。せっかくの自分の友達を作ってもAに邪魔をされる。俺は永遠とAという呪いにつきまとわれる。だから俺は俺なりに呪縛を解かなきゃならない。
ごめん。本当に、」
俺は高校を辞めようか悩んだが、転入しても友達はできないだろう、と思い寮生活をやめることにした。
疲れ切った俺の表情を見て両親は2人とも俺を心配してくれた。
とにかく一人で苦しんでいたせいか俺は初めて両親の温かさに気がついたよ。
結局一番怖いのは人間だな。
長くなったが読んでくれてありがとう。
後日談:
- 追伸: AとBだけど、あいつらはずっと見ていない。 多分………Bがそれなりの“呪縛”を解いたんじゃないかって勝手に想像してる。
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