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短編
赤い服
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赤い服

2016年6月20日
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これは去年、実際に体験した話です。

安いアパートを借りて、念願の一人暮らしを始めることになって有頂天になっていました。

引っ越しを終えて2日ほど経ったころ、一人暮らしで浮かれていた私は夜になってもパソコンに向かい、夜更かしをしていました。

気がつけば、時計が深夜2時を指していました。

外の空気を吸おうと思って窓を開けると、向かいの一軒家のベランダに赤い服が干してあるのに気付きました。

変な感じはしましたが、洗濯物を取り込み忘れたんだろうと思って特に気にも留めていませんでした。

ところが、次の日もその次の日も、深夜に赤い服が干してあるのです。

考えてみれば、昼間その家の前を通ったときは赤い服どころか、洗濯物が干してあるのを見た記憶がありません。

では、あの赤い服はいつベランダに干されたのか、そしてなぜ深夜になっても取り込まないのか、考えれば考えるほど気味が悪くなりました。

私はもう一度、昼間明るい時間帯にその家の前に行ってみましたが、やはり洗濯物は干していないし、そもそも人の気配がしませんでした。

もしかしたら何か知ってるかも、という思いで私はアパートの管理会社に行って、赤い服のことは伏せた上で、目の前にある一軒家について何か知らないか聞いてみました。

そこで私が知ったのは、驚愕の事実でした。

「あの家は大分前から空き家ですよ。何でも、以前の住人が事件に巻き込まれて亡くなったそうで・・。それ以降、買い手が付かないみたいですね。目の前とはいえ、うちのアパートとは関係の無い話なんで契約の時にはお話しませんでしたが・・何かまずかったですか?」

そこを引っ越すまでの間、半年ほどはそのアパートで暮らしましたが、その話を聞いて以降、私は部屋のカーテンを締め切り、特に深夜は何があっても絶対にカーテンを開けませんでした。

今は別のアパートに引っ越してしまいましたが、あの赤い服は一体何だったのでしょうか?

そして今も、深夜になると赤い服が干してあるのでしょうか・・。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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