
大学に通っていた頃、友人と一緒に古びた一軒家に引っ越しました。家賃は驚くほど安く、月2万円で水道光熱費込みという魅力的な条件でしたが、その家にはオートロックも何もなく、誰でも出入りできる構造でした。
住み始めて数週間後、私は不思議なことに気づきました。家の一階は大家さんの住居になっていましたが、その横にもう一つ、独立した部屋があるのです。最初は気づかなかったのですが、裏口から出入りする人を見かけるようになりました。
問題は、その部屋の住人でした。昼夜を問わず、奇妙な叫び声が聞こえてくるのです。「ウィーーー!」や「ギャアアア!」といった声は最初、動物か何かだと思ったのですが、どうやら人間の声のようで、次第に不気味な感覚が私を襲いました。
その声は週に数回、大体1〜2分続く程度でしたので、最初はあまり気に留めなかったのですが、ある夜、その叫び声がいつもより長く続きました。私は授業のレポートを夜通しで仕上げなければならず、ストレスが溜まっていたのです。
「ウィーーーーー!ギャァァァアア!!」
10分、20分と続く声に、イライラが募るばかり。何も言わないのか、大家さんは。このまま通報してやろうかと思うほどでした。普段なら絶対にしないことですが、興奮のあまり、私は思わず部屋を出て、大家さんに文句を言おうと一階に降りていきました。
暗い廊下を進むうちに、冷静さを取り戻し、結局は何も言わずに戻ろうと思いました。そんな時、ふとあの奇声を発する部屋が気になり、好奇心から裏口の方へ回り込んでしまいました。声は依然として続いています。「ウィッ!ギャアア!ウィッ!」
ドアの前で立ち止まり、何をしているのかと我に返りました。こんなことは失礼だし、私こそ不審者だと気づいた瞬間、自分の部屋へと急いで戻りました。その時、奇声はピタリと止みました。
気を取り直してレポートに戻ったその瞬間、ドアの前からまるで待っていたかのように、再び叫び声が響きました。「ギャアアア!ギャアアア!」
その声は1〜2分で止まりましたが、以来、私は深夜に廊下を歩くことができなくなりました。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。


