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仮母女(かもめ)
長編

仮母女(かもめ)

匿名 2013年2月4日
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とも言われている。) まぁ、それ以降、子供たちはだんだんと元に戻り、会話ができるまでには回復したのだが…しかし父母の顔はいつまでたっても認識できなかったらしい。 そしてこの土地で「仮母女」の話は余所には絶対漏らしてはならない禁忌、タブーというやつになった。 そしてその後、旅館は裏稼業などに一切手を染めることなく、何人かの人の手に渡って、今は女将が切り盛りしているという。 ちなみに、今の女将と当時の地主は全く血縁関係ではないらしい。 ここまで女将の話を聞いて俺は口をやっと開いた。 「ちょっと待って下さいよ。  じゃあ昨日の夜俺らの前に現れたのは、そのカモメ?だとして、もうその呪いとか怨念は消えてたんじゃないんですか?!」 女将は首を振りながら答える。 「それがね、まだ続きがあるんですよ…。」 先述の地主は、仮母女の供養後も商売全てが上手くいかなくなり、とうとうこの旅館も土地ごと手放すことになった。 その旅館を引き継いだ者は旅館を改築し、かつてカモ部屋として使われていた一室も客室に改装した。 もう怨念は晴れたと考えられていたからだ。 ところが…その部屋に泊まった者から数々の、アレの目撃談が寄せられた。 押入れの中の、真っ赤な目をした歯のない女だ。 旅館の主人は急いで、先述のお寺のお坊様に来てもらった。 その部屋に入るなり、お坊様は眉をひそめ、すぐに主人に言った。 「今すぐ彼女たちのお墓を調べなさい。」 主人とお坊様が一緒に仮母女の墓を掘ってみると…果たしてカゴの中の水晶が消えていた。 あの地主がこの地を離れる際にあろうことか墓を暴き、仮母女の眼球…そう、水晶を盗み出していたのだ。 主人は慌てふためいた。 「どっ…どうしましょう?!  あの地主、この村を離れて以来、消息がつかめないって話ですぜ。  しかも私にはあんな水晶を買うようなお金なんてありませんよ!」 お坊様は静かにこう言った。 「落ち着いて下さい、ご主人。  見たところ、ここにいたほとんどの女性は成仏しております。  ただ一人だけ、目を潰されて、しかも歯まで抜かれていたとかいう者の怨念だけ微かに残っていますね。 ただ、この者も…こちらが怒らせない限りは、まぁほとんど害のない程度の怨念になっています。」 主人は少しホッとした表情を浮かべ、聞いた。 「一体どうしたら良いんでしょうか?  すぐにでも成仏してくれないんでしょうか?」 お坊様は答えた。 「まぁ、すぐには

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  • 面白かった!
    菊島梨瑚
  • いや旅館は責任ないでしょ。
    サングラス
  • 3人で事をなすのところで不覚にも
    そぷ
  • 旅館に責任があるわこれ、警察に言っていいレベルだよ。
    いかん
  • 洋子さんどこ?
    まりりん
  • おもろないな
    ガスライティング
  • けっこうおもしろかった。
    りょーた
  • 自業自得としか言いようがないな
  • 前もこの話見たことあるけど前見た時はもっと長かったような?
    あー
  • なかなか怖かったですが。。。 水晶はそんなに高くありません。
    vicky
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