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長編

噂のホテルにて

ひろ 3日前
怖い 436
怖くない 377
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ように目と口の吊り上った女の人の絵が描いてありました。女の人は裸で、その体がまっ黒く、物凄く強い筆圧で乱雑に塗りつぶされている絵でした。 絵はまるで子供が描いたような稚拙なものでしたが、鳥肌が立つほど気味が悪く、私は彼女に見せるわけにはいかないと、そっとノートを引き出しに隠しました。 とにかくこの時の私は、「彼女を怖がらせずにこの部屋で明日の朝を迎える」ことを使命に、行動していました。多少の気味悪さも我慢するしかありません。 そんなこんなで、風呂に入ることにしました。ここの部屋の風呂は、広めの浴室に大きな浴槽があるシンプルな造りで、脱衣所とは半透明の扉で仕切られていました。 私たちは一緒に風呂に入ることにしました。万が一彼女が部屋に一人でいるときに怪現象が起きたら大変だからです。 幸い彼女も快諾し、二人で入浴していたのですが・・・・・ 突然、半透明の扉の向こうに人影が立ったのです。 まっ黒い影は中肉中背の男性のようでした。 半透明なので顔つきまでは分かりませんが、輪郭のぼやけた人影が脱衣所からこちらを見つめているのです。 私は浴槽につかっていました。 彼女は洗髪中で、人影には気づいていません。 数秒でしょうか。 私は人影とじっと対峙しました。 (頼む、どこかへ行ってくれ。お願いだから彼女に気付かれないうちに消えてくれ) 心の中で唱えていました。 すると、その人影はすうっと部屋の方へ歩き去ったのです。 私はほっとすると同時に、今度は部屋の中が心配になりました。風呂上りに何かがいたらどうしよう、と。 しかし幸い、風呂上りに彼女と部屋に戻ってもそれらしい人影はおらず、安心しました。 いや正確には、私は恐ろしかったです。この部屋のどこかにあいつがいると思うと、そわそわしてしまいます。しかし今の所彼女にばれていない。それが救いでした。 そうしてようやく就寝することになりました。 当然やることはやっていましたから、彼女は疲れ果て、今すぐにでも眠れそう、といった感じでした。 ひとまず彼女に寝てもらえればこっちのものだと思っていた私は、部屋を暗くして、ベッドに横になりました。 彼女は隣で目を閉じていました。 あーーーーーーー ぞっとしました。 若い女のようなか細い声が部屋の中に小さく響いたのです。 ラブホ行かれた方はお分かりになると思いますが、この手の

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  • 怖すぎるな
    パクリ
  • 556さん優しい… 声がした時はヒヤヒヤした…怖い(ノдヽ)
    バターオイル
  • 彼女さんを恐がらせないために色々と気を使った556さんに、笑いが止まりませんでした。怖かったけど、面白かったです!^ - ^
    天然水
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