
短編
幽体離脱?
絶世のロリコン 2018年3月23日
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私が現在お付き合いしている彼は霊感が強く、所謂霊媒体質というものです。
何か霊的な影響も無い場所に立っている家に彼がしばらく住むと霊の通り道?(ただ寄ってくるだけ?)になるくらい、そういうものを寄せ付けやすい体質のようです。
ある日、私は仕事の都合で終電を逃し、駅近くの彼の家に泊まることとなりました。
時間も遅かったこともあり、お風呂から出て布団に潜り込むとすぐ眠りにつきました。
ふと気がつくと、私は眠っている自分の姿を見ていました。でも、服装は真っ赤なワンピースを着ており、両手足に真っ赤なマニキュアをしていました。(私は普段からマニキュアをしていませんでしたし、寝る時も彼のジャージを着ていました)
そして見ている様子はふわっと浮いている感じではなく、私の足下から立って自分を見ている、という感じでした(わかりにくかったらごめんなさい)。
その時私は彼と並んで寝ていたのですが、自分のことなのに「いいな〜幸せそうだな〜」と羨ましく思っていました。
そのまま見続けていると、私が寝にくそうな、少し苦しそうな顔をしていることに気が付きました。
「助けてあげたいな」と思って顔の方に近づき、両腕をバンザイさせると、とても穏やかな表情になり、とても安心しました。
その直後「あ、そろそろ起きる時間だ」と思った瞬間、携帯のアラームが鳴り、私は自分の体に戻っていました。
後日、私は彼に幽体離脱していた事は言わずに赤いワンピースを着た、手に赤いマニキュアをしている女性を見たことがあるか聞きました。
すると彼は「なんで知ってるの?その話したっけ?」と驚いていました。
彼の話によると、その女性を見たのは彼が今の家に入居して1ヶ月ほど立った頃に見かけるようになったらしいです。
あまりにハッキリと見えるものだから、最初の頃は彼も普通の人だと思って何回か声をかけていた(挨拶程度)らしいのですが、返事が無く、しばらくしてからその人がこの世の人ではないと悟ったらしいです。
それからは見ても声をかけないようにしているらしいです。
この話を聞いてから私が幽体離脱していた事を話すと「あー、波長が合っちゃったのかもね。でも、戻れたからよかったじゃん笑」となんとも気の抜ける返事が帰ってきました。
それから彼が彼女を見かけることはなくなったそうですが…もしや…いや…まさか…ね?
後日談:
- 私は霊感がないので、事の真実はわかりませんが、私に乗り換えていないことを願うばかりです。。 (お祓い行ってません)
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