
私の母の友人の家の話です。
そして、私が目撃した不気味な出来事に関する話です。
母の友人の家は静かな湖の近くにあり、周囲には豊かな自然が広がっています。秋の夜、湖の水面は静まり返り、風が木々を揺らしていました。
その家には、母の友人の息子、俊介が住んでいます。彼は動物が好きな少年で、特に釣りや狩猟を楽しんでいました。しかし、彼の家には奇妙な噂がありました。俊介の父は、動物を捕まえる際に残酷な方法を好む人だと聞いていたのです。
庭には彼が捕まえた動物の骨が無造作に放置されており、時には新しく捕まえたものが加わっていました。俊介はその骨を誇らしげに見せてくれましたが、私にはそれが恐ろしいものに思えました。
ある夜、私は俊介と一緒に湖の近くの小屋に行くことになりました。その小屋は普段は使われていませんが、彼は中に何か特別なものがあると言っていました。好奇心に駆られ、私は彼に連れられて中に入りました。
小屋の中には、無数の動物の骨が並べられていました。彼はそれを見てニヤリと笑い、まるで自分の勲章のように見せびらかしているようでした。私は不安を感じ、何か悪いことが起こるのではないかと心配になりました。
その時、ふと目を向けると、一匹の小さな鹿が隅に繋がれているのを見つけました。彼はその鹿を何度も観察し、楽しそうに話しかけていました。鹿は怯えているようで、じっと動かずにいました。
私の心は恐怖でいっぱいになり、鹿の目が私を見つめ返してきました。その目は、深い悲しみと絶望を湛えているようでした。私はその光景を忘れられず、鹿が何を感じているのか理解できないまま、ただ立ちすくんでいました。
その後、俊介は鹿を放置したまま小屋を出て行きました。私はその場から逃げ出し、帰ることにしました。数日後、再び小屋に行くと、鹿の姿はありませんでした。無造作に並べられた骨の中に、かつて私が見た鹿の骨があるかもしれないと思うと、胸が締め付けられる思いでした。
その夜、私は夢を見ました。夢の中で、鹿が静かに湖の水面を渡り、私の方を見て微笑んでいるのです。彼の目は希望に満ち、私に何か伝えようとしているように感じました。目が覚めると、涙が流れていました。
後日談:
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