
短編
子守唄の女
匿名 2日前
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これは私が大学時代、寮生活をしていた時の体験談です。
ありのまま話すのでオチも何も無いですがご了承下さい。
私の住んでいた寮は元々看護師寮として利用されていた場所を改装して学生寮にしたものでした。
私は昔から霊感が強く見えない物を見ることが多かったのですが、この寮は特にその気が強く入寮する前から嫌な予感でいっぱいでした。
ある日のこと。
時間は深夜2時くらいだったと思います。
飲み会帰りで上機嫌な私が寮へ戻ると
入り口に白い服を着た女性がこちらに背を向けてしゃがみ込んでいました。
最初は「私と同じ飲み会帰りの人が酔いすぎてうずくまっているのかなー」なんて思ってましたが
よくよく目を凝らして見てみると彼女は裸足で髪もボサボサ、明らかに様子がおかしい。
そして極め付けは小さな声で
「ねーんねんころりーよ....おころりーよー....」と子守唄を口ずさんでいるではありませんか。
私は酔いも一瞬で冷め、「これは見ちゃダメなやつだ」とその場でUターンし、友人の家にその日は泊めてもらいました。
次の日恐る恐る寮に行くとその女性はもういなかったのですが、その後寮の管理人さんに聞いた話によると
昔、ここでイジメを苦に自殺した看護師がいたそうです。
私はそれを聞いて「昨日の女性はもしかして...」と思ったのでした。
駄文失礼致しました。
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