本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

長編

ヒッチハイク

匿名 4日前
怖い 921
怖くない 654
chat_bubble 5
55,295 views
同じ顔の双子の中年のオッサンだった。 カズヤも絶句していた様子だった。 いや、別にこういう双子が居てもおかしくはない、 おかしくもないし悪くもないのだが…あの異様な雰囲気は、 実際その場で目にしてみないと伝えられない。 「早く座って」と父に言われるがまま、俺たちはその家族の雰囲気に呑まれる かの様に、車内に腰を下ろした。 まず、俺達は家族に挨拶をし、父が運転をしながら、 自分の家族の簡単な説明を始めた。 母が助手席で前を見て座っている時は良く分からなかったが、母も異様だった。 ウェディングドレスのような、真っ白なサマーワンピース。 顔のメイクは「バカ殿か」と見まがうほどの白粉ベタ塗り。 極めつけは母の名前で、「聖(セント)ジョセフィーヌ」。 父はちなみに「聖(セント)ジョージ」と言うらしい。 双子にも言葉を失った。名前が「赤」と「青」と言うらしいのだ。 赤ら顔のオッサンは「赤」で、ほっぺたに青痣があるオッサンは「青」。 普通、自分の子供にこんな名前をつけるだろうか? 俺達はこの時点で目配せをし、適当な所で早く降ろしてもらう決意をしていた。 狂っている。 俺達には主に父と母が話しかけて来て、 俺達も気もそぞれで適当な答えをしていた。 双子はまったく喋らず、まったく同じ姿勢、同じペースで コーラのペットボトルをラッパ飲みしていた。 ゲップまで同じタイミングで出された時は、背筋が凍り、もう限界だと思った。 「あの、ありがとうございます。もうここらで結構ですので…」 キャンピングカーが発車して15分も経たないうちに、カズヤが口を開いた。 しかし、父はしきりに俺達を引きとめ、 母は「熊が出るから!今日と明日は!」と意味不明な事を言っていた。 俺達は腰を浮かせ、本当にもう結構です、としきりに訴えかけたが、 父は「せめて晩餐を食べていけ」と言って、降ろしてくれる気配はない。 夜中の2時にもなろうかと言う時に、晩餐も晩飯も無いだろうと思うのだが… 双子のオッサン達は、相変わらず無口で、 今度は棒つきのペロペロキャンディを舐めている。 「これ、マジでヤバイだろ」と、カズヤが小声で囁いてきた。 俺は相槌を打った。しきりに父と母が話しかけてくるので、中々話せないのだ。 1度、父の言葉が聞こえなかった時など「聞こえたか!!」とえらい剣幕で怒鳴られた。 その時双子のオッサンが同時にケタケタ笑い出し、 俺達はいよいよ「ヤ

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(5件)

  • 同じ話し載せる人 いるよね
    まい
  • 風景や登場人物や状況が想像出来て、かなり怖かったです。寝れなくなりました。
    びびり
  • 私この話コピペで読んで一番怖いと思いました。
  • これを見たら、ヤバイほど、怖い話でした。
    斜め
  • 真夏の山の中で蚊や虫がいるのに寝れるわけがない。実際、コンビニの駐車場で車中泊した事あるが暑くて少し窓開けただけで蚊が5匹くらい入って酷いものだったのに山の中とか地獄だろ。あとコンビニのトイレでミッキーのテーマどころか口笛吹いてる奴と遭遇した事さえ無いわ。
    やたら長い
0/500

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.0.238

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

grid_3x3 話題のキーワード

search

サクッと読める短編の怖い話 サクッと読める短編の怖い話

読み込み中...