本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

鏖の詩
中編

鏖の詩

匿名 2015年5月30日
怖い 779
怖くない 532
chat_bubble 2
34,805 views
8年前に付き合ってた女の話。 堀北○希っぽい感じの俺とは釣り合わない、可愛い女だとこの頃は思っていた。 なんか両親はどちらも亡くなられていて、寂しい思いをしていたらしいところを俺がとっ捕まえた(笑) 父親を中1の頃に亡くし、母親は去年亡くなられたとか。 この頃(8年前)の去年っつーのは大学2年の時の話。 彼女の名前は美羽っていって中学からの同級生で、この時あった同窓会で捕まえたんだけど、ちょっと(かなり)おかしなところがあったから紹介したいと思う。 ……… 付き合って半年過ぎた頃、一緒に出掛けることになった。 まず外で会って色々遊んだ後、疲れたから一人暮らししてる彼女の家に行くことになった。 両親は二人とも事故死。 美羽は保険金か何かでお金は持ってて、生活には困ってなかったらしい。 不謹慎だけど、この頃まだ実家暮らしだった俺には少し羨ましく思えた。 そんで彼女の家でS○Xしたからまた疲れて寝て、しばらくした後トイレに向かったんだ。 そのとき夕方だったからか、眩しい光のようなものが何故か壁を貫くように差していた。 不思議に思ったから、その壁を押してみたら隠し扉になってた。 その扉の先は小さな窓のある部屋だった。 中には美羽のと思わしき勉強机みたいなんがあって、壁の三方向[左・中・右]に大きく赤い字で詩(うた)のようなものがつづられていた。 ↓ で、これがその詩の内容 -------------------- これは聖戦だ 悪との戦いだ 仇なす者を葬り去る それが我らの信条だ 血をばら撒け 裁きを下せ さぁ、声高らかに 歌え歌え鏖の詩 隣人を殺せ 友人を殺せ 我らを理解できぬなら 家族をも惨殺せよ 愛を憎み 憎しみを愛せ さぁ、声高らかに 歌え歌え鏖の詩 生は混沌だ 死は平等だ 奴らの命を絶てるなら この魂をも解き放つ 地獄に歌え 亡骸に歌え さぁ、声高らかに 歌え歌え鏖の詩 -------------------- (よくわからん漢字もあったから、とりあえず写メった後パソコンで調べて載せてる) 内容が内容だったから真面目にビビったし、あいつが起きてきたらどうしようかって実際あせってた。 あせっていた俺は少し敏感になっていたんだろう、なんか後ろから物音がした気がしてビビってすぐに部屋に戻った。トイレに行こうとしてたことも忘れて。            部屋に戻ったらあいつが居なくて、ヤバいと思った俺は即行で服を着て家に帰ろうとしたんだ。そしたら、 「帰るの?」 と後ろから声がして、振り返ると美羽が裸でたたずんでた。 「あぁ。用事、思い出したし…」 と、俺が言うと、 「そうなんだ」 と返してきた。 自分の顔が引きつってたのが分かった。 萎縮していたのもあるかもしれんが、あの時のあいつの目は、、、非常に恐ろしく見えた。 ……… 次の日、俺は彼女に別れてほしいと告げた。 理由はあえて言わなかったし、彼女も聞いてこなかった。 すぐ別れたのは軽率だった気もするけど、報復やら復讐やらは無かった。 何も無いのが怖いくらいに、何も無かった。 ……… 8年経った未だに、美羽と会うことは少し怖い。 思えばあの時、声を掛けられて俺が振り返ったのはトイレ方向だった気がする。 早い話、隠し部屋のある方向だ。 やっぱりあいつは気付いてたんだろうか? 俺が写真を撮ってる間も、もしかしたら俺の後ろにいたのかもしれない。 … … …来月、久々に同窓会がある。 しかもよりによって、あの女(美羽)が幹事らしい。 行くか行かないか俺は今も迷ってる。 まぁ、断ればいい話なんだけど、一応これが遺書代わりにでもなればなと(笑) ちなみにコレ →「鏖」 一文字で「みなごろし」って読むらしい。

後日談:

  • 5

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(2件)

コメントはまだありません。

0/500

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.0.105

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

一息で読める短い怪談

読み込み中...

じっくり染み込む中編怪談

読み込み中...

読み進めるほど逃げられない恐怖譚

読み込み中...
chat_bubble 2