
高校生の私は、秋の肌寒い夜、友人を家に招いていた。アパートのリビングは薄暗く、古いストーブがかろうじて温を供給していた。友人はこたつに潜り込むと、ゲームを始めた。
私はストーブの前で手を温めながら、少しずつこたつに近づく。友人が何か声をあげて笑うと、私も思わず笑い返した。そうして、こたつの端っこに座り込んで、足を入れようとしたその瞬間、何かが足に触れた。
それは冷たく、柔らかい感触だった。思わず「ごめん!」と叫びながら、こたつ布団をめくった。そこには友人の姿はなく、ただ温もりのあるヒーターの光だけが照らされていた。周囲は静まり返り、心臓が高鳴る。
その瞬間、私は気づいた。もしかしたら、あの感触は……人の肌だったのかもしれない。こたつの中に誰かが潜んでいたのだ。さらに深く探ろうとした時、再び何かが動く気配を感じ、私は思わず引き下がった。
それ以来、こたつに足を入れるときは、いつも慎重になった。もしまた誰かの顔を蹴ったら、どうしよう。友人は今も、私の部屋にいるのだろうか。暗いこたつの中で、何かが私を見つめている気がしてならなかった。私の足が触れたその感触は、今でも忘れられない。無邪気に遊ぶ友人の姿は、どこにも見当たらなかったのだから。
その夜以来、こたつのぬくもりには、少しの恐怖が混じるようになってしまったのだ。もう二度と、あの感触を確かめたくはない。私の心の中で、恐れが静かに育っていくのを感じる。恐怖とは、時として、身近な友人の影に潜むのだ。
そして、今日もまた、こたつの中に何かがいるのかもしれない。恐れずにはいられない。私の足が、再び触れることになるのかもしれないから。
何かが、私を待っているのだ。
夜が深くなるにつれて、その気配はますます強くなる。私の心は、恐怖と共に、深い闇に包まれていった。
あの感触は、一体何だったのか。いまだに答えは出ていない。
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